研究課題/領域番号 |
15591157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
坂田 義行 山口大学, 医学部, 講師 (10034927)
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研究分担者 |
富士岡 隆 山口大学, 医学部, 講師 (50304473)
石川 晃教 山口大学, 医学部, 助手 (40363098)
土持 裕胤 山口大学, 医学部, 助手 (60379948)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 低酸素症 / 胎仔脳 / カスパーゼー3 / シクロスポリン-A / チトクロームC / SOD / 上丘 / in vivo光学的イメージング / 発達脳 / アポトーシス誘導因子 / チトクロームc / in vivo光単的イメージング / 光学的イメージング / 細胞内Caイオン / 保護機構 |
研究概要 |
1.発達脳においては低酸素に対するカスパーゼー3の活性上昇が抑制されて回復することが示唆された。これによって、細胞死(アポトーシス、apoptosis)が起こりにくくなり脳障害から保護することに働いていると考えられる。 2.低酸素負荷によって胎仔脳のカスパーゼー3活性が上昇するがその後30以内に回復した。多くの胎仔ではこの反応が見られ生存した。しかし、カスパーゼー3活性の上昇が長時間持続する少数例については、殆ど死亡した。このことから胎仔脳はアポトーシスを引き起こす最終決定因子であるカスパーゼー3の活性上昇を抑制する機構をもつと考えられる。 3.カスパーゼー3の活性上昇反応はカスパーゼー3 inhibitorならびにシクロスポリン-A(cyclosporin-A)によって抑制された。シクロスポリン-AはミトコンドリアからチトクロームCの放出を抑制することによって、つぎに続くカスパーゼー系の活性化を抑制する働きをもつ。すなわち、胎仔脳はチトクロームC放出の下流にカスパーゼー3活性を抑制する機構をもつと考えられる。 4.カスパーゼー3の活性上昇反応はスーパーオキサイドデイスムターゼ(superoxide dismutase, SOD)によって影響を受けなかった。低酸素ならびに再還流によってミトコンドリアの呼吸鎖が障害され活性酸素が産生される。この活性酸素はアポトーシスを促進する働きをもつといわれている。SODは活性酸素を除去するアンチオキシダント(antioxidant)な酵素系の1つである。
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