研究課題/領域番号 |
15591164
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
澤井 英明 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (80215904)
|
研究分担者 |
小森 慎二 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (60195865)
香山 浩二 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00068496)
鍔本 浩志 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (80340975)
近藤 宣幸 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (70252682)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 骨系統疾患 / FGFR3 / thanatophoric dysplasia / 致死性骨異形成症 / PCR / hypochondroplasia |
研究概要 |
FGFR3遺伝子の未知の変異の同定:FGFR3遺伝子変異がいまだ原因の同定されていない先天性骨系統疾患特にthanatophoric dysplasiaに類似した表現形を示す病態で既知の変異の検出されないものに、未知の変異が検出されるかどうかを検討するため、依頼を受けた患者サンプルの解析を行った。患者サンプルとは妊娠期間中の超音波断層法で胎児異常が検出されて羊水検査を実施している場合の羊水や出生後の臍帯血や新生児血を用いる。これらよりゲノムDNAを抽出し、全19エクソン領域を増幅するプライマーセット19組を合成し、これを用いてPCR反応を行った。増幅した断片はそのままWAVE systemに注入し、変異の検出を行っている。しかし、WAVEで変異が検出された場合には、同サンプルを用いて既存装置の蛍光シークエンサーABI PRISM 310を用いて直接シークエンスにて変異の同定を行ったが、遺伝子変異は同定できなかった。 Thanatophoric dysplasiaの遺伝子変異の分布について thanatophoric dysplasiaの遺伝子変異は世界各国から報告されているが、その変異の種類については地域差がみられることがわかっている。日本では多くの症例が蓄積されていないために、その変異の種類や割合がいまだ明確ではない。当研究グループではその点についても症例の蓄積を持って解析した。20症例の分析を行い、変異の部位についての日本人での特徴が明らかになった。cDNA番号742番の変異(15例)と1118番の遺伝子変異(5例)に集中していることがわかった。海外での報告に比較して、日本人では特定の塩基配列への集中がみられることから、遺伝子診断を行う上では、重要なデータと思われる。 Hypochondroplasiaの遺伝子変異について Hypochondroplasiaは生下時の表現形が乏しいことから、診断される時期は幼児期以降になることが一般的である。しかし、診断はできるだけ早期に行うことで、その後の整形外科的なフォローアップもできるので、望ましい。我々はレントゲン診断とFGFR3遺伝子診断を組み合わせて、これまで報告されている限り最も早期に確定診断を行うことができた。
|