研究課題/領域番号 |
15591199
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
河 陽子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助手 (10082273)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | neural crest cell / Kit / Kitl / Mitf / melanocyte cell line / mi mutant mouse / TPA / colera toxin / Kit ligannd / melanocyte cell li / melanocyte / development / SCF / EDN3 / MITF / KIT / choleratoxin |
研究概要 |
メラノサイトの初期の発生に関わる因子のうちKit ligand(Kitl)/Kit情報伝達系はメラノサイトが神経管から皮膚への移動の時期に必須であること、endothelin3(Edn3)がこの時期のKit陽性のメラノサイト前駆細胞を爆発的に増殖させる結果、メラノサイトが全身に供給されると考えられている。またMitfはチロシナーゼやtyrosinase rerated protein 1(Tyrp1)の転写因子であるが、Mitfのミュータントはメラノサイトが存在しないため白色毛であり、Mitfの重要な役割は他にもある可能性がある。 平成15年度 Mitfの機能を検討するためMitf^<mi-ew>マウスの神経冠の培養系にメラノサイト分化に関与する因子を添加し、Mitfの機能を補える因子があるか検討した。まず、メラノサイト分化の初期に重要な因子であるKitlおよびエンドセリン3(Edn3)を使用し、TPAとCTについても検討した。結果:kitl、Edn3、Kitl+Edn3を添加培養した神経冠細胞中にはこの培養系での初期のメラノサイトのマーカーとなるKit陽性細胞は出現しなかった。ところが、Kitl+Edn3にTPAとCTをすべて添加すると、弱いがKit陽性細胞が持続的に観察された。さらに、メラノサイトの分化マーカーであるTyrp1,Tyrp2およびチロシナーゼ陽性細胞の出現を検討したところ、Tyrp1のみであったが陽性細胞が出現し、その数は経時的に増加しKit陽性細胞より強くそして数多く観察された。この結果からはTPAとCTはMitf^<mi-ew>マウスにおいてMitfの機能を一部補い、Tyrp1を発現し、チロシナーゼを発現する前の段階までメラノサイトの分化を誘導できることがわかった。 平成16年度 平成15年度の結果から、生存に関与するMitfの機能はTyrp1を発現してメラノサイトの分化を誘導することである可能性が考えられた。メラノサイト細胞株を用いてMitfをノックダウンし、Tyrp1の発現が減少し、細胞死にいたればその仮説の裏ずけとなると考え、MitfのsiRNAを用いてRNA interference(RNAi)を行った。前回の本研究で報告したKit陰性のcell lineNCCmelb4M5が現在報告されている最も幼若な細胞株なので、これを使用した。結果:まだ初歩的実験であるが、Mitfが効果的にノックダウンできると、Tyrp1のRNAの発現量も劇的に減少し、細胞死が誘導された。再現性を確認すると同時に次は、Tyrp1をノックダウンし細胞死が誘導されるか確認する必要がある。
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