研究分担者 |
萬利乃 寛 山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (70372505)
荒屋 正幸 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (90418715)
青木 真一 山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (70418713)
小宮山 貴史 山梨大学, 医学部附属病院, 助手 (40324206)
田中 史穂 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (70345718)
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研究概要 |
<目的> 実験申請後、当初の実験計画として予定していた「ゲフィニチブと放射線照射の併用による抗腫瘍効果の検討」については、他施設ですで研究中との情報を得たため、実験の主テーマを「ゲフィニチブと放射線照射の併用による放射線炎増強効果と抗がん剤によるその修飾の検討」に修正した。 <実験方法と結果> ・15-16年度 ゲフィニチブと放射線照射の併用による抗腫瘍効果の評価に用いる、ラット放射線肺炎モデルについて検討し、15-20Gyを片肺または両肺に照射して生理的・組織的な変化を結果、放射線肺炎の評価に適当な照射線量は20Gy両側肺照射群で照射後6-8週での検討(評価項目は呼吸機能、肺機能,血液学的パラメーター,BALF中細胞数、肺線維化)が妥当であると判断した. ・17年度 ゲフィニチチブ(10mg/kg body weight)を5日間連続経口投与後、ラット両側肺に電子線にて20Gy照射した。ゲフィニチブ投与群で呼吸機能,肺機能,血液学的パラメーター,BALF中細胞数が変化すること並びに肺の線維化の軽度増強が観察された. ・18年度 次に、ゲフィニチチブ(50mg/kg body weight)を5日間連続経口投与後照射日前日にシスプラチン10mg/kg body weightを5mlの生理食塩水にといて腹腔内注射した群(1群9匹)を加えて、ラット両側肺に電子線にて20Gy照射した。照射後8週間の観察で、呼吸機能,肺機能,血液学的パラメーター,BALT中細胞数の変化,肺の線維化がシスプラチンの投与により増強されることが観察された. <まとめ> ラット放射線肺炎モデルを用いて、ゲフィニチブ投与により放射線肺炎による生理的・組織的な変化し、シスプラチンにより増強されることが観察された。今後、上記の結果を現在論文作成・投稿を予定している。
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