研究課題/領域番号 |
15591268
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石津 浩一 京都大学, 医学研究科, 助手 (50314224)
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研究分担者 |
飯田 靖彦 群馬大学, 医学部, 助教授 (60252425)
向 高弘 長崎大学, 薬学研究院, 助教授 (30284706)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 5IA / ニコチン受容体 / SPECT / nAChR / 定量 / 喫煙 / ニコチン / 受容体 / 禁煙 / 分布容積 / アセチルコリン受容体 / dynamic収集 / 定量解析 / 動脈血採血 |
研究概要 |
方法として、健常非喫煙者6名(19.5±0.6歳)と健常喫煙者(27.3±2.8歳)を対象とした。平均167MBqの5IAを右肘静脈より1分間の定速静注により投与し、SPECT撮影はPicker社製Prism3000にファンビームコリメータを装着して行った。nAChRの脳内密度の定量的指標として5IAの分布容積(DV)を、動脈入力曲線および脳内時間濃度曲線から2コンパートメントモデルによるカーブフィッティング法にて算出した。いずれの被験者に於いても5IA-SPECTの画質は良好で、時間経過とともに大脳皮質などと比べ視床と脳幹への集積が強くなった。この5IAの分布パターンは喫煙者と非喫煙者において大きな違いは認めなかった。2コンパーメントモデル解析によるDV値はいずれの部位でも喫煙者は非喫煙者と比べ有意に減少していた。得られたK1、k2より受容体結合能の指標となるDV(mL/mL)を算出すると、前頭葉では14.6±2.5、視床では34.3±6.9となった。この値はLogan plotの場合ともよく一致した。ちなみに喫煙者撮影時の血中ニコチン濃度は4.4ng/mlで血中コチニン濃度は283ng/mlであった。 以上のように、[^<123>I]5IAを用いてヒトの脳のnAChRイメージングができること、また、そのデータの解析によりnAChR結合能を求めることができることを見出した。つまり非侵襲的核医学イメージングによる脳内nAchRのインビボ機能検査用トレーサとして十分に実用的な性能を有することがわかった。
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