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Nitric Oxideをtargetとした肝虚血再潅流障害に対する治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 15591326
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関群馬大学

研究代表者

岩波 弘太郎  群馬大, 医学(系)研究科(研究院), 助手 (20344939)

研究分担者 竹吉 泉  群馬大学, 医学部, 講師 (60272233)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードnitric oxide / iNOS阻害剤 / 肝虚血再灌流障害 / ONO1714 / ラット
研究概要

肝虚血再灌流傷害の軽減は、移植治療や肝切除術において重要である。Nitric oxide (NO)は微小循環の改善や白血球の接着や血小板の凝集の抑制により肝虚血再灌流傷害に有用であるとの報告がある一方、inducible NO synthase(iNOS)による過剰なNOは傷害性に働くことが報告されている。今年度我々は、ラット肝温阻血再灌流モデルにおいて、選択的iNOS阻害剤であるONO1714(ONO)を投与し、その効果および投与方法について検討している。雄性SDラット(210-260g)を用い、イソフルレン麻酔後開腹し、左葉および中葉への動脈、門脈、胆管を遮断、70%肝部分温阻血モデルを作製した。実験を虚血5分前にONOを陰茎静脈より0.05mg/kg bolus投与した群(I群)、再灌流5分前に同様に投与した群(II群)、虚血および再潅流それぞれ5分前に0.025mg/kgずつを投与した群(III群)と、vehicleを虚血及び再潅流5分前に投与したcontrol群(C群)の4群に分け、再灌流後1,6,10hrに腹部大動脈より採血しAST, ALT, LDH, NOxを測定した。また肝組織を採取しiNOS活性および病理組織学的所見を検討した。その結果、ASTは再灌流後10hrにおいてII群はC群に比し有意に低値を示した。ALT, LDHにおいても同様の傾向を認めた。血中NOx、組織中のiNOS活性は各群において有意差を認めなかった。組織学的には、再潅流後10hrにおいてC群に比しII群では肝細胞の膨化、好酸性変性あるいは帯状壊死は軽減していた。引き続き実験を継続するが、ラット肝温阻血再灌流傷害に対して、iNOS阻害剤ONO1714の投与は有用である可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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