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癌細胞増殖を制御するCa^<2+>透過性チャネルの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15591327
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関群馬大学

研究代表者

長澤 雅裕  群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (50343083)

研究分担者 小島 至  群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードTRPチャネル / マクロファージ / カルシウム / TRPV / トランスロケーション / 癌 / TRPVファミリー / 増殖因子
研究概要

TRPV2チャネルはPurkinje細胞などの神経細胞、肝臓・腎臓の上皮細胞、膵ランゲルハンス島の内分泌細胞や消化管の神経内分泌細胞、さらに肺・脾臓などに高発現している。肺・脾臓では主にマクロファージに限局して発現している。そこでマクロファージに発現するTRPV2の機能とその調節機構を下垂体由来のマクロファージ細胞株であるTtTM87細胞を用いて検討した。まずTtTM87細胞におけるTRPV2の発現をRT-PCRにより確認した。TRPVファミリーに属する他のチャネルの発現は極めて低かった。またパッチクランプ法によりRuthenium red感受性のCs+電流を確認した。この電流はdominant-negative型の変異TRPV2遺伝子導入により消失した。TT87細胞をfMLPで刺激すると細胞内カルシウム濃度([Ca2+]c)の増加が観察された。fMLPを局所的に投与すると、fMLP投与部位に一致して局所的な[Ca2+]c上昇が観察された。GFP標識したTRPV2をモニターすると、fMLPの局所投与によりTRPV2は局所的に細胞膜にトランスローケーションした。Ruthenium red投与あるいはdominant-negative型変異TRPV2遺伝子導入によりTRPV2チャネルを抑制すると、fMPLにより惹起される局所的な[Ca2+]c上昇は奥制された。FMPLによるTRPV2チャネルのトランスローケーションPI3キナーゼを抑制するLY294002の投与により抑制され、また百日咳毒素の前処置によって消失した。以上の結果から、マクロファージ細胞株TtTM87細胞にはTRPV2チャネルが発現し、fMLPによりPI3キナーゼ依存的機構によって細胞膜にトランスローケーションする。これがfMLPによる局所的な[Ca2+]c上昇に関与していることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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