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肝移植虚血再潅流傷害における転写因子NF-_KBの機能解析とその応用による傷害抑制

研究課題

研究課題/領域番号 15591357
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関(社)北里研究所 (2004-2005)
北里大学 (2003)

研究代表者

高橋 禎人  (社)北里研究所, 北里研究所メディカルセンター病院, 外科研究員 (80245406)

研究分担者 鹿取 正道  北里大学, 医学部, 助手 (40255344)
佐藤 光史  北里大学, 医学部, 助教授 (40118815)
高橋 毅  北里大学, 医学部, 講師 (70245405)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードNF-κB / 肝虚血再灌流障害 / IκB / NF-_κB / 肝虚血再灌流傷害
研究概要

【目的と方法】移植肝の臓器viability低下の主要因である肝虚血再灌流傷害の傷害発生機序に,炎症性geneの誘導から引き起こされるapoptosisやnecrosisなどが関連することから,これらのgeneの転写因子であるNF-κB (Nuclear transcriptional factor-κB)に着目し,傷害抑制を最終目的に,その意義・作用の検討を行う。我々はAdenovirus vector (Ad)をドナー肝の門脈・肝動脈からex-vivoで注入・クランプ・保存(clamp technique : CT)によって移植後6時間から,またドナーへのAdの静脈内投与(pretreatment : PT)によってさらに早期から,目的gene発現させることに成功し報告した。これら2種類の方法を応用し,AdI κB (Inhibitor of κB)の遺伝子導入・NF-κB抑制することによって,NF-κBの虚血再灌流傷害における意義・作用の検討を行った。さらにapoptosisやnecrosisの変動を検討した。
【結果】H15年度:Control (Adによる遺伝子導入なし)となる18時間保存・移植後の凍結肝組織を経時的(再灌流後1,3,6,12,24,48時間)に検討した:結果から,
・NF-κBが1-3時間と6時間に二峰性のピークを示すこと
・そのNF-κBの発現とサイトカイン特にTNF-αの経時的変化から,肝虚血再灌流傷害においてNF-κBの1stピークが炎症性サイトカインの発現に関与していることが示唆された。
H16年度:AdIκBによるIκB発現モデルを,それぞれCTとPTで検討した結果から
・AdIκBタンパク質の発現の経時的変化:CTでは6時間以降,またPTでは1時間から発現を認めた。
・PTによる1^<st>ピーク抑制モデルの肝組織において,iNOSの発現抑制やTUNEL法にてapoptosis,組織学的検討・肝逸脱酵素からnecrosisなどが抑制されることをnの集積にて確認した。
H17年度:DNA laderingによる検討で,これらを再確認し,研究総括を行った。
【まとめ】CTとPTの二種類のgene導入によって,NF-κBを異時性に抑制に成功した。PTによってNF-KBの1stピーク発現をコントロールすることで肝虚血再灌流傷害を抑制可能であった。逆にCTでは以前報告と同様に傷害が増悪した。これらから転写因子NF-κBの経時的変動と炎症性geneの発現の推移からも1stピークは傷害を引き起こすと考えられ,2^<nd>ピークは,傷害からの修復geneの発現が行われているのか未だはっきりしないところも多いが,保護的であることが示唆された。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2003

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 肝虚血再灌流障害におけるNF-κBの役割に関する実験的検討2003

    • 著者名/発表者名
      高橋 禎人
    • 雑誌名

      日本外科学会誌 104・臨時増刊号

      ページ: 364-364

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] EXPERIMENTAL STUDY ON THE ROLE OF NF-κB ON LIVER ISCHEMIA/REPERFUSION INJURY2003

    • 著者名/発表者名
      TAKAHASHI Y
    • 雑誌名

      J OF JAPAN SURGICAL SOCIETY 104(BOOK OF ABSTRACTS)

      ページ: 364-364

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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