研究課題
基盤研究(C)
初年度の研究では、まずmCAP RNA Capping Kitを用いることにより安定したmRNAの合成、増幅に成功した。次いでin vitroでの検討に移り、HVJ Envelope VECTOR KIT(GenomeONE)を用いてBHK21細胞への導入を行うことにより、蛋白発現にてコントロールの500□ 1000倍の活性を得ることができた。更に、in vivoでC57BL/6マウスの肝臓へ経門脈的に導入したところ、コントロールに比べて約5□ 10倍の活性を認めた。次年度は、肝移植時の低温保存肝への導入を想定し、同様の方法で低温下でラット肝へのex vivoでの導入実験を行ったが、コントロールに比べ約2~3倍高い程度に過ぎなかった。そこで、より効率のよい導入法を求めて、超音波遺伝子導入法の基礎的検討に移った。摘出したWistarラット肝グラフトにpcDNA3-luciferaseプラスミドとマイクロバブル(Optison)を混合したものを経門脈的に注入し、超音波を照射した。その後肝グラフトを同系のラットに移植し、24時間後にサンプリングした肝臓のLuciferase assayをおこなったところ、コントロール(プラスミドのみ注入時)と比べて約17倍高い活性を示した。またプラスミド注入時および超音波照射時に血管クリップを併用することで、その活性は更に約10倍高い値を示した。
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