研究課題/領域番号 |
15591423
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
斎藤 拓朗 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20305361)
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研究分担者 |
土屋 貴男 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (70343390)
佐藤 佳宏 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (60347218)
後藤 満一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50162160)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 肝線維化 / 胆管結紮モデル / 骨髄移植 / グリーンマウス / 抗GFP抗体 |
研究概要 |
肝線維化における骨髄由来細胞の役割を明らかにするために、有核細胞にGFP(green fluorescence protein)を発現するグリーンマウスをドナーとする同系骨髄移植の系を用いて胆管結紮を加え、肝の線維化を誘導するモデルを作製し、骨髄細胞と肝の線維化の関係を免疫組織学的手法を用いて検討を行った。 【材料と方法】生後10週のC57BL/6マウスに致死量の放射線(12Gy)を照射後、グリーンマウスの全骨髄細胞1×10^6個を静注し4週間後に総胆管を結紮切離した。術後、1、3、7、14日目に前頸骨骨髄および脾におけるキメラ率の変化を測定し、さらに肝線維化の過程における骨髄由来細胞の動態を免疫組織学的に検討した。 【結果】骨髄細胞数は無処置マウスでは4.1±0.3個/10mlであったが、移植4週間後には4.6±0.8×10^7個/10mlと無処置群と同程度まで回復していた。このとき骨髄および脾のキメラ率はそれぞれ72.06±0.09%、55.00±0.08%であった。胆管結紮により肝では胆管および胆管周囲の細胞外基質が増加し、7,14日目には多くの紡錘形のGFP陽性細胞を認め、それらの一部は抗αアクチン抗体および抗GFP抗体による免疫二重染色でdouble positiveであることを共焦点レーザー顕微鏡により確認した。 【まとめ】胆管結紮による肝線維化の過程で出現する筋線維芽細胞の一部は骨髄由来細胞である可能性が示唆され、肝線維化の制御には骨髄由来細胞を含めた、機序の解明が必要であると考えられた。
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