研究課題/領域番号 |
15591425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
舟橋 整 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (10347411)
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研究分担者 |
真辺 忠夫 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80127141)
竹山 廣光 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00216946)
岡田 祐二 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10305550)
山本 稔 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70347417)
田中 守嗣 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10227184)
沢井 博純 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40336681)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | GDNF / インテグリン / NF-κB / 膵臓癌 / 神経浸潤 |
研究概要 |
膵癌の浸潤機構においてグリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)刺激による接着因子インテグリンの発現、誘導とNF-κBのシグナル伝達について基礎的研究を行った。ヒト膵癌細胞株として、PaCa-2、Capan-2、SW1990、BxPC-3の4種を使用した。RT-PCR法、Western Blotting法によりGDNFのレセプターであるRETおよびGFRα-1の発現を確認した。間質の構成成分(Matrigel、laminin、fibronectin)と膵癌細胞との浸潤能のGDNF刺激による変化を検討した。膵癌細胞におけるインテグリンの発現をFACScanにより確認した。GDNF刺激とNF-κB抗体を用いたインテグリンの発現の変化をcell-ELISA法によって検討した。各細胞において転写因子NF-κBの染色を行いGDNF刺激の有無における核内移行の差を検討した。また、NF-κBの抗体を用いて浸潤能の変化を検討した。ヒト膵癌細胞では、GDNFのレセプターの発現をmRNAレベル、蛋白レベルで確認した。FACScanにより、各種インテグリンの発現を、またcell-ELISA法において、GDNF刺激によりインテグリンの発現の増加を確認した。NF-κBの染色によりNF-κBの核内移行を確認した。浸潤能はGDNF刺激によりすべての膵癌細胞で増加したが、抗Ret抗体、抗GFRα-1抗体、抗NF-κB抗体によって抑制された。また、抗NF-κB抗体によってGDNFによるインテグリン発現増強が抑制された。インテグリンによる膵癌細胞の浸潤においてGDNFが大きな役割を果たし、NF-κBがその細胞内シグナル伝達に寄与しており、例えばNF-κBを抑制するような薬剤で膵癌の浸潤能が抑制できる可能性を示唆した。
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