研究課題/領域番号 |
15591434
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
岡田 真樹 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40254924)
|
研究分担者 |
堀江 久永 自治医科大学, 医学部, 講師 (20316532)
遠藤 則之 自治医科大学, 医学部, 助手 (30296090)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 新肛門 / 括約筋 / 直腸癌 / 再建 / QOL / 肛門機能再建 / 人工肛門 / アヌス |
研究概要 |
今研究期間において、以前に新肛門の手術をされ長期成績が検討できた症例の臨床経過を詳しく検討した。その結果、手術の安全面、新肛門の位置および臀裂の形成の点、術後の局所感染症の予防の点、陰部神経再生の点のいずれにおいても3期手術が有意に有利であり推奨されることが明らかにされた。 直腸癌の肝臓転移を合併する症例においては、癌の全切除が可能で相当の予後が期待される症例であれば、患者の希望により新肛門手術を行なうことが適当であると言う見解が、本年の追跡調査でも確認された。癌の再発に対する治療も新肛門の有無ではまったく関係せず、さらに、癌の末期状態になった症例でも新肛門はQOLの低下をもたらさないことがわかった。 予防的抗がん剤治療の安全性に加え、術前の放射線療法も新肛門の作成の妨げにはならないことがさらに確認された。 2006年になり、大殿筋にかえて、薄筋をつかった陰部神経法合法を用いた新肛門を作成する新手術方法を行ったが、大殿筋同様、手術実行可能であった。その優位性については、今後の研究が待たれる。 以上より、新肛門再建手術は、新たな手術適応と、術式の改善が期待され、それらの研究が今後とも重要であることが明らかとなった。
|