研究課題/領域番号 |
15591467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
伊豫田 明 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (10302548)
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研究分担者 |
藤澤 武彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80110328)
二村 好憲 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (50345021)
関 直彦 千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (50345013)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 肺癌 / マイクロアレイ / 予後 |
研究概要 |
本研究は当施設の生命倫理委員会において受理されたため、2002年7月から2003年12月までに当施設で手術を施行した肺癌症例のうち、遺伝子発現解析に関してインフォームドコンセントを行い、承諾を得た64症例の手術後摘出検体より腫瘍組織検体と正常肺組織検体を採取し、total RNAを抽出した。個々の検体を匿名化した状態で、機能既知である10000遺伝子を対象としてマイクロアレイによる発現解析を行った。臨床病理学的背景因子として、性別、喫煙指数、組織型、リンパ節転移、再発等の臨床データを登録し、各臨床病理学的因子とマイクロアレイ解析による遺伝子発現の特徴を検討した。遺伝子発現解析の結果、腺癌に関連する81遺伝子、扁平上皮癌に関連する304遺伝子の抽出が可能であった。組織型判別のために、これらの遺伝子発現量の重み付けを行い、最適な遺伝子群を決定するために統計学的解析を行った。腺癌、扁平上皮癌それぞれを判別する遺伝子群を抽出し、前向き試験による解析を行ったところ、組織型判別率は腺癌、扁平上皮癌ともに良好な結果であった。同様に肺癌リンパ節転移陽性症例を対象にマイクロアレイ解析をおこない、リンパ転移に特徴的な34遺伝子を抽出することが可能であった。我々の検討では,マイクロアレイによる遺伝子発現解析によって原発性肺癌の組織型に特徴的な遺伝子群、リンパ節転移に関連した特徴的な遺伝子群を抽出することが可能であった。これらの抽出された遺伝子群は肺癌の新たな病型診断に関連する因子や、肺癌リンパ節転移の診断・治療に関連する因子を含むことが示唆された。
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