研究課題/領域番号 |
15591487
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
遠藤 俊輔 自治医科大学, 医学部, 助教授 (10245037)
|
研究分担者 |
蘇原 泰則 自治医科大学, 医学部, 教授 (60114097)
佐藤 幸夫 自治医科大学, 医学部, 講師 (10312844)
齊藤 紀子 自治医科大学, 医学部, 助手 (00347999)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 経気管支標的治療 / 蛍光顕微鏡 / 佐藤肺癌 / 腫瘍微小循環 / 液体呼吸剤 / 薬物運搬 / ARDS / GFPラット / 白血球の活性化 / ステロイド / フッ素化合物 / 塩酸肺損傷 / 液体呼吸 |
研究概要 |
今年度は佐藤肺癌株を用いた転移性肺腫瘍モデルを作成し、腫瘍微小循環に対する液体呼吸剤の影響を検討した。 (対象)佐藤肺癌株10^7個を静脈注射して転移性肺腫瘍を作成したドンリュウラット。 (方法)観察領域は左肺横隔膜面の領域を観察用のボックスに固定し、0.01%アクリジンレッドで白血球を生体染色しながら蛍光顕微鏡を通して液体呼吸剤(PFOB8ml/kg)の腫瘍微小循環内での好中球の接着性に及ぼす影響を検討した。好中球の活性化を促すためエンドトキシン(1μg/g)を静脈注射した。液体呼吸剤を投与した群(液体呼吸群)、何も投与しない群(対照群)の各群についての好中球の接着性を観察領域は左肺横隔膜面の領域を観察用のボックスに固定し、蛍光顕微鏡を通して自家蛍光を発する好中球の接着性を観察した。 (接着性の判定)好中球の接着性を停滞性と鑑別するため、2分以上停滞する好中球を接着好中球と診断した。 (結果)対照群ではエンドトキシン投与後15分で腫瘍辺縁を中心として好中球が接着し1時間後には接着した好中球により顕著な微小循環傷害を認めた。一方、液体呼吸剤を経気道投与した液体投与群はエンドトキシンを投与しても好中球の接着性は亢進せず、微小循環障害も生じなかった。 (結語)エンドトキシンがもたらす急性期の腫瘍辺縁の微小循環障害を液体呼吸剤は改善し、腫瘍の血流を保つことによって薬物運搬能を改善することが示唆された。
|