研究課題/領域番号 |
15591524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
徳永 浩司 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40294467)
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研究分担者 |
伊達 勲 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (70236785)
杉生 憲志 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (40325105)
三好 康之 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (00362997)
小野田 惠介 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20379837)
松井 利浩 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80362995)
新郷 哲郎 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (50379749)
西尾 晋作 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80325109)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 成体由来 / 神経栄養因子 / サイトカイン / GDNF / MRI / 微小環境 / 神経保護 / 分化 / 神経幹細胞 / 脳虚血 / 慢性 / シナプス / グリオーシス / ニューロン新生 / 遊走 / アデノウイルス / カスパーゼ / アポトーシス / GFRα / アストロサイト / N-CAM / 細胞移植 / ニューロンへの分化 / 成体 / 神経移植 |
研究概要 |
脳虚血に対して、神経幹細胞を用いた脳内移植療法を実現するためには、自家の神経幹細胞を用いることが最も安全で有用な治療法の一つと考え、成体由来神経幹細胞を用いた研究を行った。まず、齧歯類や霊長類の成体脳から神経幹細胞の培養を行うことができ、移植に必要な細胞数まで増殖させ、ニューロンへ分化させることが可能であることを示した。 この成体由来神経幹細胞を用いて急性期脳虚血モデル動物に対して脳内移植を行ったところ、神経保護効果を持つことを画像的(臨床機である1.5TMRIを使用)、行動学的および組織学的に示した。このメカニズムとして、移植した神経幹細胞より産生される神経栄養因子やサイトカインの組み合わせによる効果が考えられる。 次に、成体由来神経幹細胞に強い神経保護効果を有するGDNF遺伝子を導入して、GDNF産生神経幹細胞を作製し、この細胞を脳虚血モデルラットに脳内移植を行ったところ、強い神経保護効果を持つことを画像的(MRIを使用)、行動学的および組織学的に示した。GDNF産生神経幹細胞は、より多くのニューロンへ分化する傾向を示し、さらに移植した中心よりより遠方まで遊走する傾向を示した。 最後に、成体由来神経幹細胞を慢性期脳虚血モデル動物に脳内移植することにより、神経症状の改善および梗塞巣の修復作用を示した。この機序として、移植した神経幹細胞がニューロンへ分化し宿主ニューロンとシナプスを形成するだけではなく、移植による宿主内の微小環境の変化や分化したグリアかち産生される神経栄養因子の関与が示唆された。 このように成体由来神経幹細胞の脳内移植は脳虚血に対して有用であることが判明した。
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