研究課題
基盤研究(C)
ラットに対しKoizumi-Longa法にて一過性中大脳動脈閉塞を90分行った。その後Vanadateを連続7日間腹腔投与、同時にBrdUを連続7日間投与した。I)2週間後に脳の還流固定を施行しSubventricular Zoneを中心に神経幹細胞、progenitor cellの動態を観察した。上記の研究から1)double-cortin陽性、BrdU陽性細胞がvanadate投与群で明らかに増加していた2)2週間後の時点では成熟神経細胞のマーカーNeu-N陽性細胞は明らかな増加は見られなかった。3)脳梗塞巣の広がりには明らかな差はみられなかった。以上のことから、vanadateは脳梗塞後神経幹細胞、progenitor cellを誘導していることが明らかになったが2週間では成熟神経細胞に至らないと結論づけられた。次いで4週間後の脳で同様の研究を行ったところ、vanadate投与群で梗塞領域の周辺でBrdU陽性の成熟神経細胞が散見される所見が得られた。現在個体数を増やし統計学的に検討を行っている。II)vanadateがどういった成長因子受容体の燐酸化(活性化)に関わっているか虚血後vanadate投与群の脳組織のホモジネートを作製し抗燐酸化抗体で検討したところ、現在IGF-受容体の燐酸化が亢進しているという結果が得られた。その他の受容体については現在検討中である。
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