研究課題/領域番号 |
15591557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
山本 正昭 福岡大学, 医学部, 助教授 (80240125)
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研究分担者 |
福島 武雄 福岡大学, 医学部, 教授 (10078735)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 膠芽腫 / 浸潤 / ジフテリアトキシンA鎖 / Receptor Associated protein / U251膠芽腫細胞株 / Nuclear factor kappa-B / ペントキシフィリン / MMP阻害剤 / ジフテリアトキシン A鎖 |
研究概要 |
1.ジフテリアトキシンのBフラグメントにpoint mutationを導入して、細胞に結合、侵入できないが、Aフラグメントは正常でタンパク合成阻害活性を有するrecombinantジフテリアトキシンを精製した。マウスの実験脳腫瘍を用いて、腫瘍内に直接recombinantジフテリアトキシンを注入して、悪性神経膠腫に対する抗腫瘍効果を確認した。このrecombinantジフテリアトキシンとに特異的に発現しているLRPに特異的に結合するreceptor associated protein (RAP)との結合たんぱくの精製を行っている。 2.Pentoxyfilinによる悪性神経膠腫に対する抗腫瘍効果をマウス脳内実験脳腫瘍で確認した。この効果の一部は、NF-kBの活性化阻害を介して、MMP-9の活性を抑制した結果であり、腫瘍の増殖と浸潤が抑制された。 3.転移性脳腫瘍組織ではheparanaseは高率に発現し、神経膠芽腫組織では発現がみられなかったことより、神経膠芽腫の低脈管浸潤性と遠隔他臓器転移を生じない生物学的特性がheparanaseと関連している可能性が示唆された。グリオーマ細胞株ではheparanaseの発現がみられたが、同じ細胞株を用いたマウスの移植皮下腫瘍および移植脳腫瘍の腫瘍組織中ではheparanaseの発現が抑制されていた。このことより、神経膠芽腫のin vivoではheparanaseの発現はdown-regulationされているものと推測した。
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