研究課題/領域番号 |
15591609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
成澤 研一郎 産業医科大学, 医学部, 講師 (20269062)
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研究分担者 |
中村 利孝 産業医科大学, 医学部, 教授 (50082235)
清水 建詞 産業医科大学, 医学部, 助手 (60299617)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 脊柱変形 / 脊柱変性 / 椎体骨棘 / 椎間板腔狭小化 / 椎体終板硬化 / 骨密度 / LRP5 / 遺伝子解析 / GGCX / GNAS / VDR / eNOS |
研究概要 |
本研究は、遺伝的および後天的の候補要因が、脊柱変形にどのような影響を及ぼすかをcross-sectional studyで明らかにすることを目的として、平成17年3月までに骨粗鬆症または脊椎変性疾患の女性432人を調査した。身体所見、胸腰椎X線写真、腰椎骨密度および血液・尿データを採取し、脊柱変形因子と種々の候補要因との関連を調べた。 1.骨密度は、圧潰椎体変形、椎間板狭小、終板硬化、および腰椎平均骨棘面積と関連した。圧潰椎体変形と骨棘形成および前縦靱帯骨化、椎間板狭小と終板硬化、前縦靱帯骨化と骨棘形成、側弯と椎間板狭小がそれぞれ互いに有意な相関を認めた。 2.脊柱変性各因子は、骨密度(r=0.35)、骨棘形成椎間数(r=0.44)、骨棘指数合計(r=0.40)をはじめ全ての因子が年齢と相関した。体重は骨密度と正の相関、BMIは椎間板狭小、骨棘形成と正の相関、身長は圧潰変形椎体数と負の相関をした。 3.腰椎骨密度はオステオカルシンと、終板硬化指数はCaとそれぞれ負の相関を認めた。中性脂肪は、前縦靱帯骨化、骨棘形成椎間数、同指数合計と正の相関を認めた。 4.脊柱変性各因子と職業、生活歴、基礎疾患との関連。骨棘に関連した指標は、家事、商業に比べ、農業で大きかった。RA因子陽性例では椎間板狭小椎間数が多く、終板硬化指数が低かった。 5.脊柱変性各因子と遺伝子多型との関連。ER-alpha Xba I genotype、X-xでは側沓のoddsが3.59となった。eNOS遺伝子intron 4における27-bp、genotype aaでは圧潰変形椎体が3〜4倍となった。LRP5遺伝子多型Q89Rでは、genotype QR, RRはQQに比べ約1.5倍の骨棘形成指数となった。 今回の研究で、脊柱変形には種々の遺伝的要因および後天的要因が関与することが明らかとなった。
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