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神経原性骨病変の発生に関する研究(2)不動化マウスと大理石病マウスを用いる研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591632
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関広島大学

研究代表者

川口 浩太郎  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教授 (60263703)

研究分担者 弓削 孟文  広島大学, 医歯薬総合研究科, 教授 (40034128)
堤 恵理子 (堤 惠理子)  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (40304422)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードCCIモデル / 不動モデル / 骨萎縮 / 神経因性疼痛 / マクロファージ / TNF-α
研究概要

神経因性疼痛は難治性の疼痛であり,その原因については不明な点が多い。また,神経因性疼痛を合併する患者の中には骨萎縮が観察されるケースもある。本研究では,神経因性疼痛モデルマウスを使用して,骨萎縮の酵素組織化学的検討,マクロファージおよび腫瘍壊死因子(TNF-α)と熱過敏性の関係について行動学的,生化学的,免疫組織化学的検討を行った。
骨萎縮の検討には神経因性疼痛群(CCI群),不動処置群(IMO群),CCIに不動処置を行った群(IC群)に対して,術後3週の時点でTRAP染色にて破骨細胞染色を行い,substance P(SP)抗体を用いてABC法による免疫組織化学染色を行った。TRAP染色後単位面積あたりの破骨細胞数を算出した。
マクロファージおよびTNF-αと熱過敏性の関係の検討には,正常マウス(con群)と先天的にマクロファージが少ないosteopetrosis(op/op)マウス(op群)を用いて神経因性疼痛モデル(Seltzerモデル)を作成した。その後,光熱刺激に対する逃避反応時間の測定で熱過敏性の分析を,Western blotting法でTNF-αの分析を,免疫組織化学染色でマクロファージとTNF-αの観察を行った。
結果として破骨細胞数では,術側破骨細胞数が非術側と比較して術後1週でCCI群とIC群,術後3週ではIC群で有意に増加した。また,術側破骨細胞数は術後1,3週とも3群間で有意差は認められなかった。SP染色像ではCCI群,IC群で濃染された組織像が観察されたが,非術側との明確な差は観察されなかった。マクロファージおよびTNF-αと熱過敏性の関係については,術後12時間の時点でop群よりもcon群が有意に熱過敏性を示し,その時のマクロファージとTNF-αはcon群よりもop群の方が少なかった。術後5日では両群とも熱過敏性を示したが,マクロファージとTNF-αは術後12時間と同様であった。
以上のことから,CCI群における破骨細胞数の増加には不動化以外の要因が考えられる。今後は実際に骨萎縮をしているかについて検討するとともに,今回検討したSP以外のニューロペプチドとの関連についても検討する必要がある。マクロファージおよびTNF-αと熱過敏性の関連は,神経損傷後早期では何らかの関連がある可能性が考えられたが,時間経過とともにその関連は弱くなると考えられた。今後はより長期的な観察とともに,脊髄や脳といった中枢での変化について検討する必要がある。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 痛覚閾値の測定法 -熱刺激に対する痛覚閾値-2006

    • 著者名/発表者名
      川口浩太郎, 曽田幸一朗, 三戸憲一郎, 堤恵理子
    • 雑誌名

      理学療法 23巻1号

      ページ: 94-98

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Evaluation Method for Pain Threshold Using Heat Stimulation2006

    • 著者名/発表者名
      Kotaro Kawaguchi, Kouichiro Sota, Kenichiro Mito, Eriko Tsutsumi
    • 雑誌名

      Regakuryouhou 23(1)

      ページ: 94-98

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 痛覚閾値の測定法-熱刺激に対する痛覚閾値-2006

    • 著者名/発表者名
      川口浩太郎, 曽田幸一朗, 三戸憲一郎, 堤恵理子
    • 雑誌名

      理学療法 23巻1号

      ページ: 94-98

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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