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術中覚醒の神経化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591649
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

村川 雅洋  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90182112)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード術中覚醒 / アセチルコリン / マイクロダイアリーシス / セボフルラン / イソフルラン / エンフルラン / ハロタン
研究概要

静脈麻酔薬プロポフォールによる麻酔では、手術中の覚醒、記憶が問題となることがある。プロポフォールは強い鎮静作用を有するが、鎮痛作用はほとんどないため、術中は鎮痛薬を併用する。また、筋弛緩薬の作用増強もないため、術中筋弛緩薬も併用する。したがって、疼痛刺激に対する体動などの反応が明らかにならず、術中に覚醒していても気づかれない場合があると考えられる。一方、吸入麻酔薬による麻酔中の覚醒は非常にまれである。
覚醒・睡眠とその放出量が相関する興奮性神経伝達物質アセチルコリンの大脳皮質における放出は、プロポフォールや吸入麻酔薬の投与によって減少することが知られている。本研究の目的は、疼痛刺激を加えることによって、各種麻酔中に減少しているアセチルコリンの放出量が変化するか否か、その変化が覚醒と関連するか否かを明らかにすることである。
雄のWistarラットを用い、大脳皮質のマイクロダイアリーシス法および高速液体クロマトグラフィー・電気化学検出器を用いてアセチルコリンの放出量を測定した。セボフルラン、イソフルラン、エンフルラン、ハロタン各1MACを吸入させ、アセチルコリン放出量が減少して安定した時点で、ラットの後肢皮下に5%ホルマリンを注入して疼痛刺激を与えた。
無麻酔ラットでは、ホルマリン注入後のアセチルコリン放出は30分後にピークに達し、基礎量の約2倍に増加した。セボフルラン、イソフルラン、エンフルラン、ハロタン投与下では、アセチルコリン放出は基礎量の約21、16、5、7%に減少し、ホルマリン注入後は有意の変化を示さなかった。
本研究結果は、吸入麻酔中は疼痛刺激によっても、大脳皮質のアセチルコリン放出が増加しないことを示しており、吸入麻酔中に術中覚醒がまれであることの根拠となるものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of magnesium on fos expression by histamine in rats spinal dorsal horn2004

    • 著者名/発表者名
      Maru H, et al.
    • 雑誌名

      J Anesth 18(Suppl)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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