研究課題/領域番号 |
15591658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
飯島 毅彦 杏林大学, 医学部, 助教授 (10193129)
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研究分担者 |
三嶋 竜弥 杏林大学, 医学部, 助手 (40317095)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 虚血性神経細胞死 / mitohocndria / 膜電位 / ATP / apoptosis / necrosis / propofol / TUNEL / mitochondria / neuronal death / hyperpolarization / membrane potential / Apoptosis / ischemia / アポトーシス / ミトコンドリア / 脳虚血 / 培養神経細胞 / OGD / 膜電位依存性色素 / JC-1 |
研究概要 |
本研究では、これまで確かめてきたミトコンドリア膜電位のOGD後の動態とその後の細胞死の形態についてさらに検討を進めた。その結果、短時間の実験的虚血後にみられるミトコンドリア膜電位がapoptosisの発生と関連することを示すことができた。この一過性の過分極状態とapoptosisとの関連をTUNEL法で検討したところ、24時間後にTUNEL陽性細胞が多く見られ、過分極を示すものの一部はapoptosisへ至ることが確認された。また、脱分極を起こしたままのものは、生理活性を失い、(急性の神経細胞死)necrosisへ至ることが示された(BrainRes 2004)。 さらに、治療法の開発への手がかりをつかむため、静脈麻酔薬プロポフォールのMMPに対する効果、高エネルギー物質の消費に対する効果を検討した。その結果、1.0μMpropofolにより、900GDによる急性の神経細胞死を抑える作用が観察された。しかし、24時間後に観察されるapoptosisの発生には影響を及ぼさず、apoptosisの発生はpropofolにより抑えられないことが観察された。ATP含有量は、300GD,900GDにより段階的に減少することが観察されたが、propofolによりその含有量の減少を抑えることはできなかった。したがって、急性の神経細胞死の抑制効果は、エネルギー消費を抑制することではなく、他の原因、free radicalに対する作用などが考えられた。ミトコンドリア膜電位に対しては、有意な差は認められず、300GDでは、propofolの負荷の有無によらずに過分極が認められ、これらは、24時間後のapoptosisが多く認められた。以上の結果より、propofolは、急性の神経細胞死を抑え、神経細胞死を遅らせる効果があり、therapeutic windowを提供すると考えられた。
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