研究課題/領域番号 |
15591675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
中村 靖夫 秋田大学, 医学部, 助手 (20322117)
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研究分担者 |
河谷 正仁 秋田大学, 医学部, 教授 (00177700)
並木 幹夫 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70155985)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 膀胱 / カプサイシン / ノックアウトマウス / TRPV1 |
研究概要 |
自然排尿状況を検討するために、マウス用代謝ケージ内で雌性バニロイド1受容体ノックアウトマウス(TRPV1 KO)およびワイルドタイプマウス(WT)を個別に飼育し、個々に尿を採取し、電子天秤で重量測定し、コンピューターを使って経時的に尿量を記録した。排尿回数、一回排尿量および23時間の総排尿量は両群で差を認めなかった。 シクロホスファミド(CYP)の腹腔内投与が膀胱刺激を原因とする頻尿をマウスに引き起こすことが知られているが、TRPV1 KOでも同様な変化が認められるかを膀胱内圧測定により検討した。雄性TRPV1 KOおよびWTを用いた。あらかじめCYP(150mg/kg)あるいは溶媒(蒸留水)を腹腔内に投与した。投与後48時間後に膀胱内圧を覚醒下で測定した。溶媒腹腔内投与群の排尿間隔においてWTとTRPV 1 KOで差を認めなかった。WTにおいてCYP腹腔内投与群の排尿間隔は溶媒腹腔内投与群の排尿間隔より短縮した(p<0.01)。一方、TRPV 1 KOにおいてCYP腹腔内投与群の排尿間隔は溶媒腹腔内投与群の排尿間隔と有意差を認めなかった。最大排尿圧は両動物での各群間で有意な差を認めなかった。 CYP(150mg/kg)あるいは溶媒腹腔内投与48時間後の膀胱の切片をHE染色し、病理組織学的に光顕微鏡下で評価したところ、溶媒腹腔内投与群ではWTにおいてもTRPV 1 KOにおいても炎症所見は認められなかった。CYP腹腔内投与群において炎症所見を認めたが、炎症の領域や範囲はWTとTRPV 1 KO間に明らかな差を認めなかった。 膀胱内圧測定における排尿間隔においても代謝ケージから得られた一回排尿量においてもWTとTRPV 1 KOで差を認めなかったことはこれらのデータの信頼性を高めることができた。また、CYPで誘発された慢性膀胱炎による頻尿の発現機序にTRPV1が関与していることが示唆された。
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