研究課題/領域番号 |
15591695
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 佐賀大学 (2004-2005) 佐賀大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
徳田 雄治 (2005) 佐賀大学, 医学部, 講師 (90315200)
真崎 善二郎 (2003-2004) 佐賀大学, 医学部, 教授 (40038716)
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研究分担者 |
西村 和重 佐賀大学, 医学部, 助手 (00304907)
佐藤 勇司 佐賀大学, 医学部, 助手 (40363436)
徳田 雄治 佐賀大学, 医学部, 講師 (90315200)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 代用尿道 / 大網 / 尿路上皮 / VAMG / 尿略上皮 / 中皮 / 塩酸処理 |
研究概要 |
炎症反応は創傷治癒過程で重要であるが、反面術後瘢痕の原因と成りうる。本研究ではラット実験モデルにおいて、vascular acellular matrix graft(VAMG)を足がかりに尿路上皮を再生させることで、瘢痕予防効果があるかどうかを検討した。膀胱尿路上皮、大動脈、下大静脈は生後10週の雄Wister Ratから採取した。膀胱尿路上皮はディスパーゼを用いて化学的に剥離し、鋏で細切して単離したのちに2週間培養皿で培養した。大動脈と下大静脈は2000k units DNAaseと4%sodium desoxycholeateを用いてdenucleationを行い、VAMGとして使用した。 一旦培養皿上で単離した尿路上皮細胞をこのVAMGの表面に混合培養して生着させた。培養7日目にこの培養体をラットの大網を袋状にした中に埋め込み、7日から14日間培養したのち、組織学的に観察した。なお、大網表面の中皮は予め塩酸にて化学的に処理しておいた。埋め込み後7日目のVAMGの一部では炎症性のリンパ球浸潤とともに再構築尿路上皮が生存していたが、コントロールとして、この袋状の大網の中に直接尿路上皮を播種したモデルでは、VAMGの周囲も内腔も肉芽組織で充満していた。しかし、14日目になると、VAMGの内腔は肉芽組織で置換され、上皮は残存していなかった。 これらの結果は、VAMG上に再構築尿路上皮をさせ、これを尿路上皮欠損部分に充填することで、炎症反応の波及を物理的にブロックし、その結果自己の尿路皮修復までの瘢痕組織形成を遅延させる可能性があることを示唆している。
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