研究課題/領域番号 |
15591743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小阪 謙三 (2004) 京都大学, 医学研究科, 助手 (90359828)
巽 啓司 (2003) 京都大学, 医学研究科, 助手 (10324633)
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研究分担者 |
吉岡 信也 京都大学, 医学研究科, 助手 (90333575)
樋口 壽宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (00283614)
藤原 浩 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252456)
小阪 謙三 京都大学, 医学研究科, 助手 (90359828)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 子宮内膜上皮細胞 / 胚 / 接着分子 / 末梢血単核球 / DNA array / Eph-ephrin / 抹消血単核球 |
研究概要 |
これまでにヒト胚着床現象において分泌期中期の子宮内膜上皮細胞のみ接着能があること、およびそのヒト子宮内膜上皮細胞の接着能および胚の浸潤能の制御に局所の免疫細胞が関与している可能性や胚由来の因子がその免疫細胞の作用を増強している可能性を提示してきたが、胚が子宮内膜上皮との接着から次の子宮内膜内浸潤へと至るためには胚の活性化が必須とされ、その過程には子宮内膜上皮細胞とその接着により胚に対して何らかのシグナルが伝達される機構の存在が推察されてきた。 今回、本研究で明らかとなったヒト子宮内膜上皮細胞と胚の接着機構、および胚活性化機構について総合的に整理すると、子宮内膜上皮細胞にはALCAM,ephrinA1などの接着に密接に関わる分子が発現していることが確認された。また、マウス胚盤胞にも、ALCAM,ephrinA1などの接着に密接に関わる分子が発現していることが確認された。残念ながら子宮内膜上皮細胞に発現する分子の胚へのシグナルの流れは明らかにできなかったが、これらの接着分子は、ヒト子宮内膜上皮細胞や胚の細胞膜表面に発現して子宮内膜上皮に接着した胚の活性化をおこし、胚着床現象において重要な物質である可能性が十分に考えられる。さらなる解析により、子宮内膜上皮細胞に発現するこれら分子あるいは新しく同定される分子の胚へのシグナルの流れが明らかにされ、胚着床機構の解明、難治性着床障害の治療法開発の可能性も期待される。胚着床機構の解明さらには難治性着床障害の治療法開発の可能性に繋がるものと考えられる。
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