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粘液産生上皮細胞が外部の刺激に応答する際の細胞内シグナリングの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15591806
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関三重大学

研究代表者

岸岡 睦子  三重大学, 医学部, 助手 (10314113)

研究分担者 竹内 万彦  三重大学, 医学部, 助教授 (50206942)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードムチン / 分泌 / 細胞内伝達系 / ムキン
研究概要

慢性上気道疾患では、上皮の粘液産生細胞が細菌やサイトカインなどの刺激に応答してムチン遺伝子の発現を亢進させることによって、鼻漏や耳漏等の粘液の過分泌がもたらされる。ムチンは粘液の主要成分であり、ムチンをコードする遺伝子はMUC1からMUC13までの14がよく知られており、このうちで気道においてはMUC2とMUC5ACが主要なムチンであることが明らかになっている。昨年度はMUC2とMUC5ACのムチン遺伝子が各種の分泌刺激物質によりいかなる細胞内伝達系を介して制御されているのかを検討した。MUC2とMUC5ACを発現することが知られているHM3細胞株を用いて、培養細胞に各種転写因子が結合するとリポーター(ルシフェラーゼあるいは分泌型アルカリフォスファターゼ)を発現するプラスミドを組み込み、刺激物質を加えて培養上清と細胞を回収し、アッセイを行って、各種粘液産生刺激物質がMUC2あるいはMUC5AC遺伝子を発現する際にどの経路を介するかをスクリーニングした。リポポリサッカライドではNFkBに関連した細胞内伝達系を介しており、インターロイキン13ではPKC/Caに関連した細胞内伝達系の関与が示唆された。血小板活性化因子ではMAPK/JNKに関連した伝達系の関与が、アデノシン三リン酸ではJNK/PKA/CREBに関連した伝達系の関与が示唆される結果となった。今年度は、血小板活性化因子とアデノシン三リン酸を用いて刺激を行い、MUC5AC遺伝子の発現亢進が、特異的阻害剤であるSP600125 (JNK inhibitor)やU0126 (MAPK inhibitor)、またKT5720 (PKA inhibitor)で伝達経路が遮断されることにより抑制されることを確認した。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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