研究課題/領域番号 |
15591809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤野 清大 京都大学, 医学研究科, 助手 (50359832)
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研究分担者 |
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 助手 (50335270)
辻 純 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252448)
喜多 知子 京都大学, 医学研究科, 研究員(科学技術振興) (20362519)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | Notch情報伝達系 / RBP-J / Cre-loxP / Wnt情報伝達系 / GSK-3β / 内耳有毛細胞 / 神経幹細胞 / 器官培養 / 細胞移植 |
研究概要 |
1)Notch情報伝達系転写因子RBP-Jの遺伝子的阻害実験 細胞の分化にかかわるNotch情報伝達系の転写因子、RBP-Jをマウス内耳器官培養中でアデノウイルスベクター、Cre-loxPシステムを用いてコンディショナルノックアウトした。その結果、有毛細胞の異所性増殖を達成した。 2)Notch情報伝達系転写因子RBP-Jの薬剤による阻害実験 上記Notch情報伝達系の転写因子RBP-Jの阻害剤、γセクレターゼ阻害剤の投与により有毛細胞の増殖を図る。生後3日齢マウス内耳の器官培養を作製し、γセクレターゼ阻害剤を投与した。1週間の培養により、有毛細胞の異所性増殖を達成した。 3)Wnt情報伝達系の転写因子GSK-3βのコンディショナルノックアウト 細胞の分化・増殖にかかわるWnt情報伝達系を遺伝子的に操作した。β-カテニン安定化マウス(本学遺伝薬理学講座武藤誠研究室より供与)の内耳を摘出し、器官培養する。アデノウイルスベクターを本マウスに組み込まれたCre-loxPシステムに作用させ、β-カテニンの分解因子GSK-3βがノックアウトする。これによりβ-カテニンの細胞内濃度が上昇し、核内に移行して細胞増殖が開始される。その結果結果でも有毛細胞の異所性増殖所見を得た。 4)Wnt情報伝達系の転写因子GSK-3βの薬剤による阻害実験 上記β-カテニンの分解因子、GSK-3βを薬剤的に阻害する。代表的な阻害剤3種(Indirubin-3' -monoxime、(2'Z,3' E)-6-Bromoindirubin-3' -oxime(BIO)、Kenpaullone)をマウス器官培養に投与した。前二者の投与によって有毛細胞の異所性増殖所見を得た。
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