研究課題/領域番号 |
15591821
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 大分大学 (2004-2005) 大分大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
鈴木 正志 (2004-2005) 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
一宮 一成 (2003) 大分大学, 医学部, 助教授 (70223112)
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研究分担者 |
吉田 和秀 大分大学, 医学部, 講師 (10305055)
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | II型コラーゲン / CpGモチーフ / スーパー抗原 / MRL / lprマウス / フロインド完全アジュバント / IgG / ICAM-1 / 血管条 / マウス / 聴性脳幹反応 / Mycobacterium tuberculosis / フロインドの完全アジュバンド / 関節炎 / アジュバント / lpr / 蝸牛 / 自己免疫病 / 難聴 / コラーゲン / CpG |
研究概要 |
まず、マウスを(1)II型コラーゲン、(2)CpGモチーフとII型コラーゲン、(3)Staphylococcal enterotoxin B(スーパー抗原)とII型コラーゲンで全身感作し、聴性脳幹反応を用いて難聴の有無を検討した。しかし、難聴の発現は確認できなかった。以上の実験系では、文献的には関節炎がみられているが、我々の実験では一部の動物に軽度の関節炎が認められたのみであった。今回の実験では、II型コラーゲンの感作が十分でなかった可能性も考えられた。 次に、MRL/MpJ-lpr/lpr(MRL/lpr)マウスに全身感作を行い、難聴発現の有無を検討した。 (4)MRL/lprマウスにスーパー抗原を投与した群では難聴を確認することはできなかった。 (5)しかし、MRL/lprマウスにフロインド完全アジュバント(FCA)を投与した群では、FCAを投与しなかったMRL/lprマウスでは、難聴が明らかでなかったのに対して、FCAを投与したマウスの一部に難聴が確認された。以上の結果から、MRL/lprマウスにFCAを投与する方法で、難聴を発現できる可能性が示された。 難聴のみられたMRL/lprマウスを組織学的に検討した。HE染色ではMRL/lprマウスの蝸牛には明らかな所見を認めなかったが、免疫組織学的には、MRL/lprマウスでは血管条の血管壁にIgGとICAM-1の染色がみられた。これは、コントロールのBALB/cマウスには認められない所見であったが、MRL/lprマウスに生理食塩水を投与した群、FCA投与で難聴が発現した群、難聴の発現しなかった群のいずれにもみられた結果であった。今回の実験では発現した難聴の程度が軽度なため、明らかな結果を得ることはできなかったが、血管条血管壁における免疫反応が内耳自己免疫病の発現に関わっているか、今後検討の必要があると考えた。
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