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マイクロマシン電極を用いた味神経線維にみられる味応答特性の時間依存性変動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591979
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

島谷 祐一  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20154263)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード味覚 / 鼓索神経 / 神経再生 / 慢性記録 / マイクロマシン / Sieve電極
研究概要

味覚神経における情報コーディングの動的特性を研究する目的で、マイクロマシン工学で作成したSieve電極をラットの鼓索神経に慢性的に埋め込み、味覚神経線維からの長期記録を試みた。
研究は、ミシガン大学から提供を受けたSieve電極を用いて行なった。本研究の目標のひとつは、Sieve電極を改良して神経活動の記録の成功率を上げ、さらに記録期間の長期化を実現することである。従来の電極の問題点は電極記録部位表面のコーティング金属(金)が剥離することであったが、この問題はコーティング金属をイリジウムに変更して強度を増すことで改善された。
改良された電極を用いて、味刺激応答を示す弁別可能な単一味神経線維からの記録を行なうことが出来た。記録期間は、数日から数週間であった。記録されたすべてのみ神経線維について、時間依存性の味応答特性の変動がみられた。しかしそれらは従来の四基本味(あるいは五基本味)Labeled Line(専用ライン)仮説に基づく味神経線維の型の間を越えるものではなかった。一時的に分類の型をはずれる応答がみられる場合もあったが、それは味刺激に対する応答全体が低下した場合に限られた。さらに、例えばNaベスト線維にみられた変動はHCIベスト線維にみられる変動よりも大きく、このことからも今回の研究の結果は、Labeled Line仮説にもとづく味覚情報のコーディング理論の正当性を支持するものとなった。一方、専用ライン仮説に対立するAcross Fiber仮説に対しては、その仮説の正立が各味神経線維の応答特性の不変を前提とする必要があることから、本研究の結果はその正当性を否定するものであった。
味神経線維の機能的分類は、結局は膝状神経節における感覚ニューロンのタイプおよびサブタイプの存在を明らかにする研究に帰着する。したがって今後の研究は焦点を膝状神経節に移行し、本研究の成果を生かした研究を続行していく計画である。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Cell body distribution of chorda tympani and greater superficial petrosal afferent neurons in the rat geniculate ganglion.2004

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Shimatani
    • 雑誌名

      ISOT2004 Abstract

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Long-term recording from afferent taste fibers2003

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Shimatani, Stefan A.Nikles, Khalil Najafi, Robert M.Bradley
    • 雑誌名

      Physiology & Behavior 80

      ページ: 309-315

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Long-term recording from afferent taste fibers.2003

    • 著者名/発表者名
      Yuichi Shimatani, Stefan A.Nikles, Khalil Najafi, Robert M.Bradley
    • 雑誌名

      Physiology & Behavior 80

      ページ: 309-315

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yuichi Shimatani, Stefan A.Nikies, Khalil Najafi, Robert M.Bradley: "Long-term recordings from afferent taste fibers"Physiology & Behavior. 80. 309-315 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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