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破骨細胞の骨吸収機能に必須なC1-チャネルの同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15591988
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

岡本 富士雄  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (60153938)

研究分担者 岡部 幸司  福岡歯科大学, 教授 (80224046)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード骨吸収 / 破骨細胞 / Cl^-チャネル / アンチセンス / RNAi / ClC-3ノックアウトマウス / 酸性オルガネラ / ClC-3ノックアウト / CLC-3 / siRNA / 細胞内酸性化
研究概要

本研究では、破骨細胞の骨吸収機能に関わるCl^-チャネルの分子種を同定し、その機能的役割を明らかにした。マウス破骨細胞にはすでに報告されているClC-7Cl^-チャネル(ClC-7)以外にも複数のClCが発現していした。一方、破骨細胞から誘導したCl^-電流の性質は電気生理学的および薬理学的にClC-3の性質に類似した。そこで、ClC-3の骨吸収への関与を検討した。その結果、ClC-3の発現レベルをアンチセンスまたはRNA干渉(RNAi)法により抑制すると骨吸収活性が低下すること。また、ClC-3ノックアウト(KO)マウスから誘導した破骨細胞はwild-type(WT)由来の破骨細胞に比べて骨吸収活性が低いことが分かった。従って、ClC-3は骨吸収に関与する重要な機能分子であることが明らかになった。次に、ClC-3の骨吸収における具体的な機能を検討した。破骨細胞から誘導したCl^-電流はClC-3活性を中和する抗ClC-3抗体を投与しても影響されなかった。また、ClC-3KOとWT由来の破骨細胞から誘導したCl^-電流の性質に有意な違いは認められなかった。これらの結果より、ClC-3が細胞膜のCl^-輸送に関与している可能性は低いことが分かった。そこで、ClC-3の細胞内イオンチャネルとしての機能を検討した。破骨細胞内には酸性化したオルガネラが広範に分布していたが、アンチセンスまたはRNAi法によるClC-3の発現抑制によりその酸性化が減弱した。また、ClC-3KO由来破骨細胞ではオルガネラの酸性化がWTに比べて弱かった。このオルガネラ酸性化と骨吸収活性との間には良い相関が見られた。以上の結果より、破骨細胞に発現するClC-3は細胞内のイオンチャネルとしてオルガネラ膜のCl^-輸送に関与し、骨吸収に必要とされるエンドゾームやリソゾームなどの酸性化に寄与していることが明らかになった。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Prostaglandin E_2 activates outwardly rectifying CI^- channels via acAMP-dependent pathway and reduces cell motility in rat osteoclasts2004

    • 著者名/発表者名
      岡本 富士雄, 鍛冶屋 浩, 福島 秀文, 自見 英次郎, 岡部 幸司
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology Cell Physiology(Am J Physiol Cell Physiol) 287

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] PROSTAGLANDIN E_2 ACTIVATES OUTWARDLY RECTIFYING Cl^- CHANNELS VIA A cAMP-DEPENDENT PATHWAY AND REDUCES CELL MOTILITY IN RAT OSTEOCLASTS2004

    • 著者名/発表者名
      OKAMOTO, F., KAJIYA, H., FUKUSHIMA, H., JIMI, E., OKABE K.
    • 雑誌名

      AMERICAN JOURNAL OF PHYSIOLOGY CELL PHYSIOLOGY 287

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Prostaglandin E_2 activates outwardly rectifying Cl^- channels via a cAMP-dependent pathway and reduces cell motility in rat osteoclasts2004

    • 著者名/発表者名
      岡本富士雄, 鍛治屋 浩, 福島秀文, 自見英治郎, 岡部幸司
    • 雑誌名

      American Journal of Physiology Cell Physiology (Am J Physiol Cell Physiol) 287

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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