研究課題/領域番号 |
15592001
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
細川 洋一郎 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70173599)
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研究分担者 |
坂倉 康則 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (60128915)
敦賀 英知 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30295901)
田中 力延 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70337038)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | HIF / 放射線 / アポトーシス / 扁平上皮癌 / 口腔扁平上皮癌 / HIF-1α / Migration assay |
研究概要 |
(目的)放射線治療時に口腔扁平上皮癌ではHIFが発現するか、また、その発現量はどのくらいで、癌細胞種で違いがあるか等の詳細は不明である。本研究は、口腔扁平上皮癌における放射線照射時のHIFの動態を解明するため行なわれた。 (材料と方法)細胞はBSC-OF、Ca9-22、SCC-9、SaS、IS-FOMを使用した。これら細胞に5Gy照射し、3日後の生存率を測定した。また、1日後のRT-PCRを行いHIE-1αの発現を比較検討、3日後にWestern blotを行いp53の発現を検索した。また、これら細胞をmicropore filterに入れ、放射線照射を行い、フィルター下面にTGF-βの入った線維芽細胞の上澄みをいれ、12時間後に通過した細胞を計測した。 (結果と考察)これら細胞はWestern blotによりp53は低発現であった。RT-PCRによるHIFαの発現を調べたところ、すべての細胞で、放射線前と放射線後でHIF-1αの発現で変化はなかった。これら細胞での中ではIS-FOMが最もHIFαを発現しており、放射線感受性が低かった。また、IS-FOMが、Migration assayで最も通過細胞の割合が高かった。これは好気性状態においても、HIF-1α発現細胞が放射線感受性が低く、放射線誘発アポトーシスを起こしにくいこと、そして浸潤能が高いことを示唆している。次にIS-FOMにHIF-1α遮断薬を加え放射線照射を行ったところ、HIF-1αの発現が低下した。そして、放射線照射によるアポトーシスが増加した。一方、Ca9-22に増加効果剤を加えたところWestern blotによりHIF-1αは高発現であった。また、放射線照射を行ったところ、アポトーシスは有意に減少した。 これは同一細胞でもHIF-1α発現が高いと、放射線に抵抗性であり、細胞浸潤能が高いことを示唆している。
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