研究課題/領域番号 |
15592068
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
飯沼 利光 日本大学, 歯学部, 講師 (10246902)
|
研究分担者 |
祇園白 信仁 (祗園白 信仁) 日本大学, 歯学部, 教授 (90153262)
瀧澤 朋章 日本大学, 歯学部, 講師 (40291710)
森谷 良孝 日本大学, 歯学部, 助手 (30318456)
土田 桂 日本大学, 歯学部, 助手 (00318453)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 寝たきり高齢者 / リハビリ / 摂食機能 / 血流 / 唾液分析 / 唾液分泌 / 咀嚼機能 / チューインガム / 在宅寝たきり高齢者 / 無歯顎患者 / 咀嚼能力 |
研究概要 |
日本は現在超高齢者社会となり、西暦2020年には全人口の3分の1が65歳以上となると報告されている。そこで本研究は、高齢者の口腔状態あるいは口腔機能へのリハビリテーションが、咀嚼・嚥下機能の回復はもちろんであるが、血圧、血中酸素飽和度、脈拍などの生活反応に及ぼす影響を検討しようとするものである。そこでまず、100歳以上の超高齢者を対象としてアンケートによる聞き取り調査を行った。その結果、残存歯の有無や義歯の使用などによる口腔機能の維持がADLの向上や楽しい食事によるQOLの向上を導き、肺炎などの疾患の既往にも影響していることが明らかとなった。 次に、本研究では高齢無歯顎患者の咀嚼能力あるいは顎機能リハビリテーションを行った際の結果を、いかに客観的に判断するかが重要となるため、チェアーサイドあるいは訪問歯科診療の場で使用可能な咀嚼能力測定ガムの開発を行った。さらに、これを用い、規定時間内で咀嚼回数を規定したガム咀嚼運動を行わせ、その際の口腔周囲の筋における血流の変化、これに伴う唾液分泌能およびその成分分析を行った。具体的には健常者を対象にして、咀嚼時間を変化させたガム咀嚼を行わせ、咀嚼後一定時間に分泌される唾液の重量およびアミラーゼなどの成分分析を行った。その結果、ガム咀嚼により血流量は増加し、咀嚼時間および咀嚼エネルギーが大きくなるほど唾液の分泌量は増加する傾向であった。しかし、成分に関しては個人差が大きく、今後さらなる検討をする必要性が認められた。また、人工歯摩耗に関する検討も行い、口腔機能のリハビリテーションに必要不可欠な、義歯の質感の向上について検討した。
|