研究課題/領域番号 |
15592088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
池 宏海 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30222855)
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研究分担者 |
諏訪 文彦 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (30067178)
竹村 明道 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (00155045)
戸田 伊紀 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20197891)
玉田 善堂 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60254364)
上村 守 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30351472)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | インプラント / 表面処理 / 咬合機能 / 微細血管 / 骨形成 / 走査電顕 / 微細血管構築 |
研究概要 |
咬合機能下でインプラント周囲のインプラント槽骨(槽骨)と骨小柱が維持されていなければならない。しかし、表面処理の違いで両骨と微細血管の反応に相違があると考えられる。ブラスト処理したインプラント(Blast)、ブラスト非処理インプラント(N-Blast)、ハイドロキシアパタイトコーティングインプラント(HAC)の3種の表面処理の異なるインプラントに上部構造を装着して、咬合機能後1,2,4,8,12,24週の両骨と微細血管の変化を走査電顕で調査した。 Blastは、機能後の各期で3種類の中で最も薄い槽骨と最も細い骨小柱が認められた。24週に、薄い槽骨や細い骨小柱、そしてこれらが存在しない部位も認められたことから、Blastは、機能下では厚い槽骨と太い骨小柱によって長期的に維持されないことが示唆された。N-Blastは機能後、槽骨と骨小柱に大きな変化がなく、24週では太い槽骨とやや細い骨小柱が認められ、両骨は長期的に維持されるのではないかと考えられる。HACは、1-8週まで両骨に骨増生が続き、12週以降は急激に骨が吸収されて、24週ではN-Blastとほぼ同じ両骨で維持されることが判明した。それで、N-BlastおよびHACは、12-24週では、両骨に大きな変化はなく、両骨によって長期的に維持されると考えられた。微細血管は、Blastでは各週で比較的豊富であったが、N-Blastでは1-24週まで比較的少なかった。これは、骨増生や骨吸収が起こりにくいことを示すものである。一方、HACでは、微細血管は骨小柱が増生して太くなって融合すると減少し、骨吸収に伴い骨髄腔が大きくなると増加していた。微細血管は骨増生だけでなく骨吸収にも伴って変化することが判明した。 以上から、インプラント体の表面処理の違いで機能後の骨と微細血管の反応に差異があることが判明した。
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