研究課題/領域番号 |
15592109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
植野 高章 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60252996)
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研究分担者 |
香川 智正 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (80346444)
中村 浩彰 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (50227930)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 培養骨膜細胞 / コラーゲン複合体 / 骨形成過程 / Critical sized defect / エレクトロポレーション / 遺伝子導入 / BMP-4遺伝子 / ラット骨膜細胞 / 培養細胞 / 細胞移植 / 骨形成能 |
研究概要 |
われわれは、この基盤研究で骨膜に存在する骨軟骨形成細胞に着目し、これらを用いた骨組織再生医療のための基礎研究を行った。この研究では岡山大学附属病院倫理委員会承認のもと、ラットの頸骨骨膜から採取した骨膜細胞を用い、これらを三次元構造コラーゲン複合体存在下にDMEM培養液を用いて培養を行い、骨膜細胞コラーゲン複合体を作成した。これらの移植体を免疫抑制を行ったラットの頭蓋骨に作製した骨欠損部に移植した。移植後14、21、35日目に摘出し、骨形成過程を組織学的・X線学的に観察した。この結果、骨欠損部において移植後35日目までに骨形成は観察されるものの骨欠損部をすべて満たすに足る新生骨は観察されなかった。しかし、この手法の新規性は骨形成細胞採取・培養が、きわめて簡便で確実な臨床応用可能な術式である事を証明した。さらにこれら移植細胞の骨形成を効率化させるために骨形成因子BMP-4のエレクトロポレーション法による遺伝子導入療法を行った。BMP-4遺伝子を導入された骨膜細胞は骨形成マーカーであるPCNA,VEGF,CD44,Sox9陽性細胞が優位に増加した。 現在までに骨膜細胞の骨形成能をin vivoにて証明した報告は少なく。この研究結果は将来の臨床再生医療への基礎実験としての成果が確認された。そしてこれらの細胞からの骨形成はBMP-4の遺伝子導入により血管形成因子や細胞増殖マーカーの有意な上昇をみた。こうした遺伝子療法は骨形成能の低下した高齢患者や代謝疾患患者にも適応が期待される有効な治療法となりうる。これらの研究結果を第26回欧州顎顔面外科学会(フランス、トウール)、第4回アジア口腔外科学会(千葉)にてシンポジウム口演を行い報告した。またこの研究の一部を国際雑誌Annals of Plastic Surgery,などに報告した。
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