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骨髄間質細胞から分化誘導した神経細胞の電気生理学的機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15592115
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関徳島大学

研究代表者

富岡 重正  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (70188770)

研究分担者 里村 一人  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教授 (80243715)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード骨髄間質細胞 / 分化誘導 / 神経細胞 / 細胞外電位 / NGF
研究概要

マウス骨髄間質細胞に細胞成長因子を添加して神経細胞に分化誘導した。この神経細胞を神経細胞に特異的な分子マーカーであるNestin、Neurofilament、GFAP(Glial fibrillary acidic protein)の抗体を用いた免疫細胞化学法にて調べたところ、すべての抗体に対して細胞が染色され骨髄間質細胞が神経細胞に分化していることが確認された。その後、この分化誘導した神経細胞が神経細胞としての興奮機能を有しているか否かを細胞外電位を記録することにより電気生理学的に検討をおこなった。シャーレ上の神経細胞に3M KClで満たされたガラス管電極を刺入し細胞外電位を記録した。その結果、ほとんどの神経細胞から自発放電を記録することができた。さらに細胞に脱分極電流を流すと、ナトリウム電位に類似した波形が記録された。また、この状態において神経成長因子であるNGF(Nerve growth factor)を100ng/mlで添加し細胞外電位を観察した。シナプス形成のある細胞数の多い培養条件では、NGFを添加することにより1分以内に細胞外電位の振幅の増大がみられた。この増大は次第に大きくなり、3分後で最大となった。その後徐々に減弱し投与5分後には消失した。消失後、同濃度のNGFを追加しても同様の現象がみられたが、3回目以降の投与ではNGFによる効果はみられなかった。また。このNGFによる効果は、細胞間のシナス形成がほとんどない培養条件ではみられなかった。以上の結果から、骨髄間質細胞から分化誘導した神経細胞は電気生理学的に興奮機能を有しており、この細胞の興奮性にはナトリウムチャネルが関与していることが示唆された。また、NGFは一過性であるがこれら分化誘導した神経細胞の興奮機能およびシナプス伝達機能を増強することが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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