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唇顎口蓋裂患者におけるPRP(多血小板皿漿)の有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592120
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関鹿児島大学

研究代表者

守山 泰司  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70315430)

研究分担者 西原 一秀  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (30253892)
三村 保  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70028760)
野添 悦郎  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40208351)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード多血小板血漿 / 口唇口蓋裂 / TGF-β1 / アルミニウム当量値 / 唇顎口蓋裂 / TGF-β2 / アルミ当量値 / 多血小板血漿(PRP) / TFG-β2 / 骨移植
研究概要

口唇口蓋裂患者に対するPRPの有用性を検討するために、PRPを使用し顎裂部腸骨移植術を行った口唇口蓋裂患者28名34顎裂(PRP使用群)を対象として術後の移植骨の変化を分析し、PRPを使用しなかった口唇口蓋裂患者17名17顎裂(PRP未使用群)と比較・検討した。
片側性唇顎口蓋裂患児の腸骨ブロック骨移植術ならびに骨延長術にPRPを使用し,術後治療成績を分析した。
1.術前の血小板数は平均27.7×10^4/μlに対し、PRP中は平均86.8×10^4/μlで、濃縮倍率は319.9%であった。
2.TGF-□1量は、術前は4.4ng/mlに対し、PRP中は平均191.7ng/mlで、51.5倍の増加を示した。
3.PRP使用群のアルミニウム当量値は、術後3か月までは急速に低下するものの、術後6か月では上昇する傾向を示し、PRP未使用群は術後6か月まで経時的に低下した。PRP使用群の骨再生がPRP未使用群に比べて早くなる傾向が認められた。
4.骨架橋下縁の高さは、PRP使用群、PRP未使用群とも術後1週から術後6ヵ月までわずかに退縮する傾向を認めた。術後6か月のPRP使用群の良好例は17例中12例、70.6%で、PRP未使用群は17例中9例、52.9%と、有意にPRP使用群で良好例が多かった。
5.骨架橋幅は、PRP使用群では術後1週に対し術後6か月の変化率は77.2%で、PRP未使用群では71.7%の変化率を示し、PRP使用群が骨吸収の少ない傾向を認めた。
6.腸骨ブロック骨の骨変化は、術後3か月までに急速にAl当量値が減少し、その後徐々に上昇し、術後1年では90.7%であった。骨架橋の高さは、下縁で吸収が少しみられるものの術後1年の評価は上縁、下縁ともに良好であった。
以上の結果より、PRPは、口唇口蓋裂患者の骨移植術に対して骨再生を促進し、術後成績に良い影響を与えることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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