配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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研究概要 |
病理組織学的に口腔扁平苔癬と確定診断を得た患者および対照症例として口腔癌患者,のう胞性疾患などにおけるHBS抗原(B型肝炎ウィルス),HCV抗体(C型肝炎ウィルス)の陽性率を検討した.その結果,口腔扁平苔癬の患者ではHBS抗原,HCV抗体ともに,口腔癌患者やのう胞性疾患の患者より高い陽性率が得られた.また,唾液中のHCV抗体を測定すると,血清中HCV抗体陽性患者と唾液中のHCV抗体陽性患者の一致率は95%以上であったが,唾液中のC型肝炎ウィルスは検出できなかった.これに対しB型肝炎ウイルスが検出できたことから,B型肝炎ウイルスのほうが,口腔粘膜や口腔扁平苔癬に影響を与えていたものと考えられる.さらに,新しい肝炎ウイルス(G型およびTTV型)感染と口腔粘膜病変との関連では,G型肝炎ウイスルが数%前後,TTV型肝炎ウイルスが20%前後の感染率を示していた.一方,口腔扁平苔癬の患者のG型肝炎ウイルスは検出できなかったが,TTV型肝炎ウイルスは50%検出率を示し,他の口腔粘膜疾患より高い感染率を示していた.
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