研究課題
基盤研究(C)
まず、超音波による遺伝子導入をin vitroでの増殖が容易なCa9-22cellを用いて行った。細胞懸濁液にβ-galactosidase発現プラスミドとマイクロバブル(Optison)の混合液を加え、超音波発振装置(Sonitron2000)を用いて超音波照射し、24時間培養後β-galactosidase染色を行い、陽性細胞数を計測し、導入効率を比較検討した。プラスミド量、超音波強度等の最適条件を検討したところ、細胞数1×10^6個に対し、プラスミド量200μg,強度2.0W/cm^2、10%duty比、照射時間20秒で最大の効果が得られた。以上の結果から遺伝子導入の効率を上げるにはマイクロバブルの併用が好ましいことが明らかとなった。その結果を受けてアジュバント関節炎動物における抗炎症性サイトカインIL-1receptor antagonist(IL-1ra)の遺伝子導入効果を検討した。すでに作製済みのヒトIL-1ra発現プラスミド(50μl)を関節炎の誘発2週前から1週間に1回の割で遺伝子導入を行い、関節炎誘発後17日目にサンプリングを行った。対照としてリン酸緩衝液とIL-1raの遺伝子を組み込んでいないプラスミドを用いた。その結果、IL-1raの遺伝子導入を行った動物では遺伝子導入を行った関節およびその周囲組織からIL-1raの高発現がみられることが、ウェスタンブロット法で確認された。また、遺伝子導入群では炎症性サイトカインであるIL-1βの血漿中濃度の有意な低下がELISA法で示された。臨床的評価では同群での関節炎の発症の有意な遅延も確かめられ、病理組織学的にも本方法の抗炎症効果が組織学的に確認された。
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