研究課題/領域番号 |
15592150
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
下田 恒久 福岡歯大, 歯学部, 助教授 (00216128)
|
研究分担者 |
堤 定実 (堤 定美) 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00028739)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 仮骨延長器 / 動物実験 / チタン合金 / 歯槽骨用装置 / 口蓋用装置 / 顎骨用装置 |
研究概要 |
一般的な仮骨延長装置は、方向調節能を有せず、直線的で理想的な延長が行えないことが多い。このため現状では、複雑な顎骨・歯槽骨形態を再現させることは不可能である。そこで、その問題を改良するために、方向調節能を有する自由曲面仮骨延長器の開発を行う必要性が生じている。 方向調節能を有する自由曲面仮骨延長器の特徴として、設定した自由な曲面上に沿ってネジ構造を模した延長装置が走行できる。このため、解剖学的制約や装置の設置に起因する延長方向のズレが生じることはない。現在までの仮骨延長器は、ネジを利用しているために直線的な移動しか出来ず、本装置は自由曲面を再現できる特徴を持つために極めて独創的な構造を持つ。 この研究は、この画期的なこの自由曲面仮骨延長器を生物学的、組織学的、手術の観点から、動物実験を通じて明らかにし、予知性のある、また優れた能力を持つ治療器として臨床応用を図るためのものである。人体の中で、極めて複雑な形態を呈する顎骨・歯槽骨の再建に有用な方法として将来的に定着する可能性が高いことを確信している。この骨造成装置の素材はステンレス合金を主原料として作製した。 平成15年度は口蓋骨用と顎骨前歯用の自由曲面仮骨延長器の試作を行った。しかしながら、曲ネジを応用した自由曲面仮骨延長器が開発できず、その代用として直線状の口蓋骨用と顎骨用(下顎前歯用)仮骨延長器をそれぞれ5本製作した。平成16年度も同様に直線状の口蓋骨用と下顎前歯用仮骨延長器を5本製作するとともに、FEMによる強度解析を行った。また、顎骨用延長器を実際に患者に応用した。経過は非常に良好で国際学会で報告した。
|