研究課題/領域番号 |
15592171
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
川上 正良 奈良県立医科大学, 医学部, 学内講師 (20244717)
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研究分担者 |
和中 明生 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90210989)
RICHMAN Joy M. the University of British Columbia, CANADA, Department of Oral Health Sciences, Faulty of Dentistry, Associate professor
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | LIM homeobox / Lhx6 / L3 / LHx8 / in situ hybridization / 上顎突起 / chick embryo / 上皮間葉系相互作用 / 口唇口蓋裂 / Lhx8 / 顔面突起 / 組織パターン / 上皮-間葉系相互作用 / 形態発生 / LIM homeobox遺伝子 |
研究概要 |
LIM homeobox遺伝子は、個体形成の設計図となる遺伝情報であると考えられ、組織のパターン形成を司ることが明らかになっている。複雑な顔面骨格を形成する過程において、LIM-homeobox遺伝子の働き、相互作用を解明することは、顎顔面の形態異常のメカニズムを知る手がかりとなるものである。本研究では、LIM-homeobox遺伝子のうち頭部に強く発現するLhx6とL3/Lhx8遺伝子が、顎顔面の形成過程でどのような働きをしているのか検討した。 ChickのLhx6とL3/Lhx8遺伝子プローブを作製し、chick embryoのwhole-mount in situ hybridizationを行った。Lhx6、L3/Lhx8ともに、顔面突起が形成されるStage14から顔面突起の癒合が完了するStage31まで、上顎突起と下顎突起に限局して発現していることが明らかとなった。しかも、両遺伝子の発現は、上皮直下の間葉組織に認められた。顔面突起の癒合が始まる前(Stage23)のChick embryoの上顎突起を摘出し、別のchick limb budに移植した。移植された上顎突起には、24時間後L3/Lhx8遺伝子の発現がみられたが、上皮を除去して移植された組織には発現が見られなかった。次に、embryoの顔面上皮に存在する成長因子であるFGF8あるいはTGFβ-3を浸潤させたbeadsを移植片に埋入すると、上皮非存在下でもL3/Lhx8の発現が誘導されていることが認められた。以上の結果、顔面形成期においてLhx6とL3/Lhx8遺伝子は特異的に発現し、FGF8あるいはTGFβ-3は、上皮-間葉系の相互作用によってL3/Lhx8遺伝子を誘導する因子であることが示された。
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