研究課題/領域番号 |
15592177
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
矯正・小児系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
長谷 則子 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30148019)
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研究分担者 |
西村 康 湘南短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (20139562)
小田 博雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (10160871)
長谷 徹 湘南短期大学, 歯科衛生学科, 教授 (00180498)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 摂食障害 / 精神疾患 / 口腔疾患 / 口腔乾燥 / 口臭 / ダイエット / 心理テスト / 青少年期 / 齲蝕 / 歯周疾患 / 口腔乾燥症 / 口腔疾患予防 |
研究概要 |
平成15年度・16年度においては、精神的問題が原因となって起こる食物の摂取行動障害患者の病状と口腔内状況の実態調査を行い、対照群に対して有意に平均体重が低く、食行動異常が多く、唾液流出量の減少、口腔乾燥感、味覚異常、口臭などを確認した。 また、本疾患の特徴をさらに明確にするために、アルコール症などを合併するものについても口腔疾患および口腔内症状の調査を行い、その相違を明らかにした。 平成16年度からは、本疾患が潜在的に存在する年齢層である短期大学学生の協力者を募り現在の体重、身長、BMI値と、対象者が理想とする体型についての調査を実施した。それによれば、やや痩せ型ではあるが、BMI19.8と正常値を示した。しかし、対象者が理想とする体重でBMIを算出してみると、低体重・痩せ型であり、摂食障害者となりうる危険性が青少年期の女子短期大学生に内在することを論文として発表した。 同時期より、食物の摂取行動障害患者の心理学的特徴を捉えるための予備調査として、健全者を対象として、口腔乾燥度に関するアンケート調査、心理学的測定方法としてCES-DおよびPOMSの検査、口腔内唾液湿潤度検査を実施した。その結果、口腔乾燥には心理的要因も関与していることを示し、論文として発表した。 平成17年度からは、口臭測定法の再度検討を行った。通法では臨床における測定には適さないことが判明したためであり、簡易型測定法を検討し有用性を学会発表した。 平成18年度からは、調査研究を総合し、歯科領域からの齲触発症部位、唾液流出量の減少、口腔乾燥状態、口臭の存在などが、本疾患の前駆症状であるとの結論を得た。 しかし、さらに精度を高め、早期に予兆を捉えるためには、心理学検査の併用なども不可欠であり、各種測定法の簡易化および精度の向上が必要であることを確認した。
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