研究課題/領域番号 |
15592195
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
入江 一元 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70223352)
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研究分担者 |
敦賀 英知 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30295901)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ペリオスチン / 歯の移植 / 細胞外基質 / 歯根膜 / 歯槽骨 / 組織再建 / 石灰化 / エナメルタンパク / 歯の移殖 / 細胞外気質 |
研究概要 |
1.歯の移殖時に凍結保存の及ぼす影響に関する検索 ラットの上顎臼歯を抜去し液体窒素で一晩凍結保存した後腹部皮下に移殖し、経過を組織学的に検索した。その結果、凍結保存した移殖歯では再生の過程は遅れるが、基本的に同様の再生過程を示し、歯根の吸収も認められなかった。これらのことから凍結保存した歯においても歯周組織の再生能を維持していることが示唆された。 2.骨粗鬆症の際の歯槽骨の変化に関する検索 卵巣摘除ラットの下顎骨と歯槽骨の3次元的な構造変化を検討した。骨髄に裏打ちされた部分の歯槽骨幅は卵摘群で有意に減少していたが、骨髄に隣接しない部分の歯槽骨幅は対照群と変わらなかった。骨量の減少は骨内膜表面で起こる可能性が示唆された。 3.抜歯嵩に填入したハイドロキシアパタイト周囲の石灰化基質形成に関する検索 4週齢ウイスター系雄性ラットの上顎第一臼歯を抜去後、抜歯窩にエナメルマトリックスタンパクを塗布したあるいは塗布しないハイドロキシアパタイトを填入し、歯槽骨内の変化を経時的に組織学的に検索した。その結果、抜歯窩内およびハイドロキシアパタイト周囲の骨形成、骨癒着率に差は見られなかったが、エナメルマトリックスタンパクを塗布したハイドロキシアパタイト周囲では一層の石灰化基質が形成され、その基質に周囲の膠原線維が挿入している部位が観察された。エナメルマトリックスタンパクが抜歯窩に残存する歯根膜細胞の一部に作用し、ハイドロキシアパタイト表面にセメント質様基質とそれに埋め込まれる歯根膜様線維の構築を促した可能性が示唆された。 4.Runx2、Msx-2の局在の検索 本研究ではRunx2、Msx-2の局在を免疫組織化学的に検索し、歯根膜の再生、石灰化過程でのそれらの局在の変化を検討したが、十分な結果が得られなかった。現在さらに検討を続けている。
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