研究課題/領域番号 |
15592223
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大室 律子 千葉大学, 看護学部, 教授 (60312964)
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研究分担者 |
佐藤 禮子 放送大学, 看護学部, 教授 (90132240)
太田 節子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00152140)
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10251191)
根本 敬子 千葉大学, 看護学部, 講師 (90248865)
新野 由子 千葉大学, 看護学部, 講師 (60375615)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 新人看護職者 / 看護実践能力 / 院内看護教育システム開発 |
研究概要 |
本研究は、大卒新人看護職者の看護実践能力を調査し、それに基づいて実践能力育成システムを開発し、実施、評価することである。 1.505医療施設中240施設より承諾が得られた新人大卒者2297名に郵送にて質問紙を配布した。849名(回収率37%)より回答が得られた。調査内容は看護実践能力108項目について自己評価(5段階評価)である。(2003年9月20日〜10月30日)。結果は就職直後に50%以上の者が「できない」と答えた項目は85項目(78.7%)、就職直後にできるかどうかに関わらず、50%以上の者が6ヶ月後に「できる」とした項目は102項目(94.4%)であった。 2.上記調査結果から、就職後習得されることが期待される看護実践能力項目をその習得時期により3群にわけた(3ヶ月後=40項目、8ヶ月後=41項目、11ヶ月後=19項目計100項目)。 3.看護実践能力を育成する1年間の教育プログラムを考案した。プログラム概要は以下の通りである。 (1)新人看護職者は、それぞれの到達時期までに100項目の看護技術項目を習得する。(2)到達時期にチエックリストによる自己評価とVTRにより評価する。(3)その他に院内集中教育、個別相談を設定し、新人看護職者が到達目標に到達できるよう教育支援を行う。 4.チエックリストによるプログラムの有効性の調査は、協力の得られた17名(回収率100%)。結果は8ヶ月後で習得が期待される技術項目は11ヶ月後と比べてさえ、就職当初は困難と思われているが、時が経るにつれて「できる」と評価している。VTRによる評価は,OJTや自己学習には効果があるが、病棟により技術教育の相違などもわかり有益であった。就職直後の看護技術は、期待より低く、なお一層の在学中における実践能力の滋養が必要であるが、同時に卒後の看護実践能力の育成プログラム開発のシステム化が必要である。
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