研究課題/領域番号 |
15592227
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
森田 孝子 信州大学, 医学部, 教授 (40345765)
|
研究分担者 |
山崎 章恵 信州大学, 医学部, 助教授 (50230389)
柳澤 節子 (柳沢 節子) 信州大学, 医学部, 助教授 (90200534)
畔上 真子 信州大学, 医学部, 助手 (40324272)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | 看護実践能力 / 看護技術 / 評価方法 / 教育方法 / EQ / EBN / 映像分析 / 看護実践力 |
研究概要 |
我々は、看護学専攻学生が卒業時に求められる能力、特に看護実践能力育成のために理性と感性を複合した教育方法を考案し、併せて評価道具を開発することを目指して取り組んでいる。この研究においては、(1)臨床が求める能力と実際に学生が獲得している卒業時のコンピテンシーを明らかにし、そのギャップとそれを埋める教育としてのEQ(Emotional Quotient)加EBN(Evidence Based Nursing)教育方法モデルを開発する。(2)学生が大学入学時から職業人となって後も継続して使える看護実践能力評価の道具とシステム構築について検討する。ことを目的とした。 初年度に医療機関及び教育機関を1ヶ所に限定して行った看護技術習得に関する調査研究からは、臨床の看護師が新卒看護師に望む技術の到達度と実際の新卒看護師および学生の習得度の傾向は一致していた。また、基礎実習から領域実習、卒業後の現任教育へと引き継ぎながら習得・成熟化させていく道具とシステム構築の必要性が示唆された。この結果を受けて、卒業直前の学生と教員、臨床の看護師を対象に同様の全国調査を行った。調査の結果からは卒業時に教員が必要と考えている技術項目でも3割以上の学生が学習・経験していない。また、教育機関によって学習・経験内容に差があること、卒業時の到達度に関する考え方が教員と臨床の看護師では乖離していることがわかった。教育機関による教育の差異は受け入れる医療機関が行う入職後の教育、例えば新卒看護師の習得状況に対応した多様な教育プログラムの必要性等が示唆された。 一方、看護実践能力育成のための教育方法と評価に関する検討の一環として、看護提供場面を臨地と学内演習で再現しビデオ撮影をして、参加学生と共に再生・分析しては再度演習する方法を取り入れた。この方法は、正確でより安全・安楽を踏まえた技術の実施、看護実践力としての学びができる、学生が潜在的にもっている感性を活性化させるなど、教育技法として有効な方法である。今後、さらに分析を進めて課題達成に向けて研究をつづけたい。
|