研究課題/領域番号 |
15592230
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小笠原 知枝 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90152363)
|
研究分担者 |
久米 弥寿子 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (30273634)
高橋 育代 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50346160)
岡崎 寿美子 北里大学, 看護学部, 教授 (30185417)
田邊 美智子 福井大学, 医学部, 教授 (80227199)
長谷川 智子 福井大学, 医学部, 講師 (60303369)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | terminal care / breast cancer / nursing diagnosis / nursing intervention / patient / accuracy / nursing outcome |
研究概要 |
本研究は、1)看護のさまざまな看護専門領域でなされている看護診断の正確度とその診断に対応した看護ケアの質を評価し、2)その結果に基づいて、看護診断の正確性を高め、患者主体のケアを提供するための教育プログラムを、基礎看護教育と継続教育の2側面から検討することである。 平成15年度は、看護診断の正確性と看護ケアの質評価を目的とした調査票を作成し、ターミナルケア領域における看護診断と看護介入の実態を調査した。調査票は、Lunney, M.(1997)によって開発された正確度測定尺度と、NANDA分類法(2003-2004)とNIC分類法を基に作成した。実態調査は、1997年から2003年に3病院に入院した乳がん末期患者の看護記録よりデータを収集するという方法で実施した。正確度7段階のうち、3段階以上のデータを分析した結果、1)高頻度の看護診断として、「慢性疼痛」「感染リスク状態」「活動耐性低下」「身体損傷リスク状態」「不安」などが挙げられていた、2)合併症に対する共同問題やセルフケア症候群を用いる傾向がみられた、3)入院や治療目的によって看護診断及び看護介入に差異がみられた、4)死に関連した看護診断やdying careに関する看護介入に関する記録が見られない背景には、人々の死に対する社会・文化的な信念や看護師の死に対するネガティブな感情や態度が影響していること、などが示唆された。これらの研究の成果は、NANDA/NIC/NOCの国際学会において発表した。 平成16年度は、専門領域の看護診断と看護介入の実際について、看護記録よりデータ収集し分析した。内科系専門領域では糖尿病患者、外科系専門領域では消化器術後患者を対象とした看護診断と看護介入の実態を調査した。加えて、看護診断ラベルの関連因子と診断指標から評価した診断の正確性と難易度の検討を行った。研究成果に基づいて、看護実践と看護教育における課題については、第24回日本看護科学学会交流集会において討議した。なお、本研究の成果は、2005年の日本看護診断学会で報告する。
|