研究課題/領域番号 |
15592235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
垣花 シゲ 琉球大学, 医学部, 教授 (50274890)
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研究分担者 |
岩永 正明 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00112384)
植村 恵美子 琉球大学, 医学部, 講師 (00223503)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 看護師の意識 / 院内感染 / 標準予防策 / 黄色ブドウ球菌 / 医療低開発国 / 黄色ブトウ球菌 |
研究概要 |
今後の基礎資料を得るために、院内感染に対する看護師のアンケートによる意識調査を2003年に実施した。また、ラオスの看護師16人の標準予防策実施状況の観察を2004年に行った。ラオスの黄色ブドウ球菌の動向調査は1993年から行ってきている。ラオスの5市中病院の看護師151人(回収率100%)と沖縄の3市中病院の看護師223人(回収率50.5%)がアンケートに答えてくれた。ほとんどの看護師が院内感染を防ぐために看護師の役割および手洗いは非常に重要だと考えていた。勤務中は常に院内感染を意識しているのはラオスが92%、沖縄県が65%だった。血液、尿便などに触れる可能性がある際に手袋を装着する者は、ラオスが87%、沖縄県が88.7%で、差がなかった。残りの者は「あれば装着する」と答えていた。結核患者ケアの際のマスク装着については、ラオスでは97%が装着すると答えていたが、3%は装着しないだった。感染症患者と濃厚に接触する際のガウン着用については、ラオスの看護師の65.3%は装着すると答えていた。ラオスにおける標準予防策の実態調査の結果、手洗いが必要な際の実施率は10.4%だった。さらに、看護師個々の手洗い実施率が大きく異なっていた。また、患者ケア前後の手洗い実施率に差があり、適切な手技で手を洗っている看護師は少なかった。MRSAの動向調査からラオスの病院がMRSAの初期汚染状態にあることが推測され、注意深いMRSAの動向調査の継続が必要である。2005年にラオスの看護師に対して報告会を行い、問題点を検討した。勉強をしたいという意見が多く、今後の系統的な感染看護教育に対するニーズが強かった。
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