研究課題/領域番号 |
15592244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 園田学園女子大学 (2006) 兵庫県立大学 (2004-2005) 兵庫県立看護大学 (2003) |
研究代表者 |
山本 恭子 園田学園女子大学, 人間健康学部・人間看護学科, 准教授 (90254474)
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研究分担者 |
鵜飼 和浩 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (50151840)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2005年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 手洗い / 速乾性アルコール手指消毒剤 / 除菌効果 / 手荒れ |
研究概要 |
院内感染防止のためにCDCガイドラインにより擦式アルコール手指消毒剤による手指衛生が推奨され、病棟において頻繁に用いられている。そこで本研究では異なる性状のアルコール手指消毒剤(ウェルパス・ゴージョー)と非薬用石けんを使用した手指衛生の除菌効果を調べた。また手荒れの観察を行うとともに角質細胞の形態的変化、経皮水分蒸散量、油分、常在細菌数を計測し皮膚への影響を調べた。 除菌効果について、非薬用石けんと比較してアルコール製剤の除菌効果が高かった。また10回の手指衛生を行った1時間後では特にウエルパスでは手指から検出される細菌数が少なく持続効果が示唆された。逆に非薬用石けんでは10回手洗い後に手指の細菌数は増加することがわかった。 皮膚への影響について、1日10回の手指衛生で、ゴージョー10回使用直後に細胞形態値の低下が認められたが、ウェルパスや非薬用石けんでは認められず、またTEWL値については3製剤ともに認められなかった。1日10回3日間の手指衛生を行った場合では手指衛生を行った翌日に手荒れの評価をおこなったところ、3製剤ともに角質細胞の形態変化およびTEWL値の有意な変化は認められなかった。また皮脂量に有意な減少は認められなかった。しかし1日10回5目問の手指衛生では細胞形態値の有意な減少が認められ、非薬用石けんを使用した場合のみTEWL値の有意な上昇と皮脂量の減少傾向が見られた。手荒れの症状として観察されたのは、乾燥がほとんどで次いで亀裂であり主な発生部位は指先、爪周囲であった。5日間の手指衛生によりウエルパスでは手荒れスコアーの有意な上昇、ゴジョーでも上昇傾向が見られたが、非薬用石けんでは有意な上昇は認められなかった。また、アルコール製剤の使用により皮膚の常在細菌数が減少することがわかった。
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