研究課題/領域番号 |
15592266
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
喜多 淳子 神戸大学, 医学部, 教授 (30295828)
|
研究分担者 |
田中 恵子 神戸大学, 医学部, 助教授 (30290357)
西海 ひとみ 神戸大学, 医学部, 講師 (30379458)
齋藤 良子 神戸大学, 医学部, 助手 (20362767)
水畑 喜代子 神戸大学, 医学部, 助手 (40346242)
坂間 伊津美 神戸大学, 医学部, 講師 (40285052)
安森 文香 神戸大学, 医学部, 助手 (30346241)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 養育力 / ソーシャル・サポート / 母親 / 妊婦 / 妊娠期 / 育児早期 / 育児不安 / 育児ストレス / 育児力 / ストレス反応 / ストレス緩衝・直接効果 |
研究概要 |
当初、"妊娠期、及び育児・早期における母親の育児不安予測アセスメント・ツール"としていた尺度については、"妊娠期、及び育児・早期における母親の養育力総合アセスメント・ツール:The Assessment Tool Toward Mothers' Competence for Child Rearing(MOOR)"と尺度の概念および名称を変更して開発し、信頼・妥当性の検証を目的に本研究に取り組んだ。その結果、 (1)ツール原案は、Prenatal-Postpartum Self Evaluation Questionnaire(Lederman,1979,1981)を基にソーシャル・サポートなど関連要因を加えて、5下位概念に沿った90項目で構成した。対象は、妊娠期(Prenatal:以下:Pr.)n=404(回収率:49.6%)、育児早期(Postpartum:以下Po.)n=406(回収率:57.0%)であった。 (2)因子分析の結果、Pr-MOOR、Po-MCCRとも11因子(信頼性係数α=0.52〜0.88)で構成されており、項目数はそれぞれ62項目、44項目であった。アイテム全体でのαはPr-MCCR:0.76、Po-MCCR:0.78であった。 (3)日本語版状態・特性不安尺度(JSTAI)との間のMOORの並存妥当性は、Pearson's α=-0.66〜-0.79で中〜やや高い負の相関が示された。MCCR各下位尺度間では、α=0.01〜0.58でほとんどの因子でα=0.3以下であった。 (4)重回帰分析では、pr & po MCCRの下位尺度は、TSAI対して50%以上の重決定率を示した。 以上から、今回我々が開発したPr, Po-MCCRとも一定の内的整合性をもちながら適度に独立した因子で構成され、不安傾向の負の方向での測定を含む総合的な概念をもつ尺度であると考える。 今後さらに、MCCRの臨床応用性を高める方向で検討を重ねたい。
|