研究課題/領域番号 |
15592277
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 天使大学 (2005) 宮崎大学 (2004) 宮崎大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
大石 時子 天使大学, 大学院・助産研究科, 助教授 (90331470)
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研究分担者 |
前田 ひとみ 宮崎大学, 医学部看護学科, 助教授 (90183607)
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部看護学科, 助教授 (30258983)
山崎 鯛子 (山崎 鯉子) 宮崎大学, 医学部, 助手 (30347067)
新屋 明美 宮崎大学, 医学部, 助手 (60363579)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | コンドーム / コンドームネゴシエート / 高校生 / ピアカウンセリング / ピアカウンセラー / 大学生 / ジェンダー / 性差 / ピアカウンセリンブ / ネゴシエート / 性教育 / 避妊 / 性感染症 / 性交渉 / ピア / STD |
研究概要 |
初年度、9箇所の保健所でのピアカウンセリング講座開催を通して、高校生のコンドームネゴシエートには、性交渉に応じるかやコンドーム使用を相手に要求する際、基礎的なコミュニケーションや人間関係作りの能力が必要であることが観察された。従って、本研究では、コンドームネゴシエートをピアカウンセリングの構成要素の1つとし、ネゴシエートプログラムだけでなくピアカウンセリング全体を通して、コンドームネゴシエート能力を図ることを目的としたプログラムを作成した。プログラム全体はコミュニケーションスキル、自己・他者理解、性について考えるを主要な構成とし、ネゴシエートプログラムは、性交渉拒否やコンドーム使用をどう考え、相手に伝えるかを、男女でロールプレイする形式を基本とした。そのプログラムを受講した高校生107名を対象に、受講前と受講3ヶ月後に質問紙調査を実施した。その結果、受講前後で性交やコンドーム使用に対する意識の有意差がみられ、ピアカウンセリングを通したネゴシエートプログラムが有効であることが示唆された。 以上の過程で、高校生のコンドームネゴシエートをファシリテートする大学生カウンセラーの意識についても訓練が必要であることが考察されたため、大学生のコンドーム使用実態意識調査を千人規模で行なった。 その結果、女性のコンドーム所持と使用率が有意に低かった。しかし女性がたとえ所持していなくてもネゴシエートすることが使用につながる重要な要因であることがわかった。また男性の女性との平等意識は低く、伝統的な強い男性観を持っている男性の方が使用率は有意に低かった。ネゴシエートした女性としなかった女性のジェンダー意識の差はわからなかったが、相手の男性の反応との関係で女性がどのようにネゴシエートの意思決定をしているのかを明らかにし、カウンセラー訓練とネゴシエートプログラムに反映させていくことが課題である。
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