研究課題/領域番号 |
15592280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 青森県立保健大学 |
研究代表者 |
益田 早苗 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教授 (10315541)
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研究分担者 |
新道 幸恵 青森県立保健大学, 健康科学部, 学長 (30162796)
浅田 豊 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (00315532)
大西 香代子 三重大学, 医学部, 助教授 (00344599)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 児童虐待 / 虐待未然防止 / 虐待再発予防 / 親サポート / 虐待背景要因 / 家族支援 / 育児不安 / 育児相談 |
研究概要 |
虐待の予防・早期発見においては、母子保健領域における周産期ケアおよび育児支援の充実が期待されている。本研究では虐待する母親および育児ストレスを訴える母親の生育歴、妊娠・出産・育児期の状況や受けたケア、周囲からの支援状況、さらに希望する育児支援やサポート体制等を明らかにすることを目的とした。対象は青森県内の児童相談所が関わっている虐待相談ケース及び青森県内の育児ストレスを訴える母親を対象とした。児童相談所が継続的に関わっている虐待ケース(以下A群)が20件、育児ストレスを強く感じているケース(以下B群)が26件、計46ケースであった。母親の平均年齢はA群が33.0歳(19〜59歳)、B群が33.5歳(24〜44歳)であった。妊娠中の体調は「体調悪く苦痛」はA群が8件(40%)、B群が3件(12%)、精神不安定が「よくあった」はA群が10件(50%)、B群が1件(4%)、喫煙は「いつも吸う」「時々吸う」の合計はA群が7件(38.9%)、B群が0件(0%)であった。産後の母子同室時期では、「出生直後」「翌日から」を合わせてA群が2件(11.0%)、B群が19件(73%)であった。子育てサークルへの参加が「全く参加なし」はA群が14件(70%)、B群が6件(23%)、DVを「受けたことがある」はA群が14件(74%)、B群が3件(12%)であった。一方、育児中の気分転換が「全くない」はB群が16件(61%)、A群6件(30%)、医療者への相談では「あまり相談出来ない」「全く相談出来ない」を合わせると、B群が13件(72%)、A群4件(40%)となっていた。以上のように、A群およびB群ではそれぞれ特徴が見られており、従来より指摘されている虐待のリスク要因の重要度が虐待のレベルによって異なるということが示唆された。また、周産期からの虐待の予防対策および早期発見や支援におけるいくつかの留意点も示唆された。
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