研究課題/領域番号 |
15592297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
西片 久美子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 助教授 (90316307)
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研究分担者 |
河口 てる子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (50247300)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 糖尿病患者 / つらさ / 電話支援 / 血糖コントロール |
研究概要 |
糖尿病の教育入院中の患者のうち、研究協力が得られた実験群(電話支援群)と対照群(通常ケア群)の患者、各々50名に対し、開始時の質問紙を送付し郵送法で回収した。また、実験群の患者には電話の日時を確認する往復はがきを出し、返送された患者に4週間に1回の割合で12ヶ月間、プロトコールに沿って、研究者と研究協力者2名によって電話支援を実施した。12回の電話が終了した患者、および退院から12ヶ月間を経過した対照群の患者に順次終了時の質問紙を送付、郵送法で回収した。 両群(実験群38名、対照群39名)の開始時における年齢、性別、HbA_<lc>、病型、罹病期間、食事療法にかかわるつらさでは有意差がなかった。開始時、終了時ともに回答が得られた実験群29名、対照群30名を分析対象とした。仮説(1)の「電話による12ヶ月後の糖尿病に関連するつらさでは、実験群が対照群よりも良好である」については、実験群のつらさが有意に低く、仮説は支持された。また、開始時と終了時のつらさの比較では、実験群は有意に低下していたが、対照群では有意差が認められなかった。 仮説(2)の「12ヶ月後の血糖コントロールは実験群が対照群より良好である」に関しては、有意差が認められず、仮説は支持されなかった。しかし、開始時と終了時のHbA_<lc>の比較では、対照群では有意差が認められなかったが、実験群では有意に低下していた。 以上より、電話による継続的支援は、血糖コントロールに反映するほどの効果は認めなかったが、患者の心理的つらさは軽減され、支援の有効性が示唆された。
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